FOMCの直後はドル売りの流れが出て、ドル円も108円台まで下がり、市場全体がリスクオフに傾いた。しかしそこからすぐにドルに見直し買いが入り、リスクテークの流れへと転じた。米国株が歴史的な最高値を更新してきていることも、マーケットの安心感を増幅させた。
金曜日にはドル円が111円台まで値を戻してきた。ここまで来るとドル買いの意欲も強まってくる。日銀の金利会合では予想通りに何もせずで、インパクトはなかった。しかしドル円は堅調な地合いをキープしたまま、海外市場へシフトした。
私も押し目を待っていた一人だった。欧州時間でもドル円は強かったので、これはニューヨーク勢の参入後の振る舞いを見てから勝負しようという気になった。
グローベックスでは米国株が高値追いをしていたが、アメリカの経済指標は悪いものが並んだ。そしてマーケットはリスク回避の方向へと転じた。ドル円も110円台まで下落して、米国株も小幅な動きながら値を崩してきた。
住宅関連のデータが悪かったのが効いているようだ。こうなってくると、もうドル円は買えない。その後も111円台に戻しかけるが、上サイドはオファーがいっぱい乗っているのか、重いままだった。
今日は週明けだが、市場には何の波乱もなし。フランスの議会選挙も予想通りに終わり、日本の国会も淡々と会期末を迎えた。安倍政権の支持率も悪化しているとのことだが、これも影響なし。
ちょっとアメリカの軍艦であるイージス艦が、たかだか民間商船に、しかもそちら側には死傷者なしであんなに大破してもよいのだろうかという問題があるが、今のところ不安は誘っていないようだ。
今週は重要なイベントが少ない。市場全体がレンジワークに徹しそうだ。ユーロドルは1.1200を挟んで上下100ポイント、ドル円は110円ちょうどから111.50あたりまでの狭いレンジか。あまり進んだ方向で突っ込んでフォローしていく気にはなれないのである。
日本時間 13時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)