昨日のアジア時間では日本株が上がって、ややリスクテークの状況になってきた。週末にフランスの議会選挙でマクロン新党が圧勝したこともあるし、いよいよイギリスのEU離脱協議も始まるということで、目先の不透明感が払しょくされた形となっている。
ドル円も111円台に乗せてきて、しっかりとした動き。値幅こそ小さいのだが、このリスクオンが本物かどうか、欧州市場を見てから決めようと思った。そして欧州株も大きく上伸して始まった。
ドル円は利食い売りに押されながらも、値崩れはしない。ただ昨日の海外市場ではまったくノーイベントだったので、材料が少ないときている。よって見るべきポイントは株価くらいしかない。グローベックスでの米国株は、欧州株に連れ高の状態である。
ニューヨーク勢はドル買いが優勢で始まって、ドルが全面高となった。ダドリー総裁が米経済に自信を示し、懸案であったインフレ率の低下も問題はないとしたことから、マーケットは急速にリスクテークに傾いたからだ。米国株は大幅上昇し、歴史的な高値を再び更新。ドル円は大幅ということではないが、それでも押し目も作らずに111円台の中盤を超えてきた。
今朝になってドル円は一段高し、それで前日の高値を超えてきたりもしているのだが、ほんの10ポイントほどだけだ。日本株が今年の最高値を超えてきたことに比べると、勢いに欠いているように見える。
さて今日もマーケットのイベントがまったくない。要人発言はいくつかあるが、今晩もアメリカ株の動向に従うしかない展開になるだろう。私としてはドル円が112円ちょうどあたりで何度も止められている経緯もあるので、ちょっと売ってみたい気が先行している。
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