昨日は朝がたにドル円が110円台に突入してきて、マーケット全体はややリスク回避に傾いた。あまり期待もされていないかったはずの国会での休会中審査を控えてのリスク回避であった。多くのプレーヤーが大したことはないと考えていたのか、想像以上の押しとなった。
値幅はそれほどでもないが、110.80レベルとか目にすると、ちょっと下げ圧力にバイアスがかかるのではないかと思いたくなるくらいだ。ドル円はそのまま戻り場は作らなかった。欧州序盤では再度の押し込みで、安値は110.62まで突っ込んだ。ここまでユーロ円もきつく下げている。
私も出遅れたが、ドル円の戻り売りスタンスで参戦した。しかし110.85でショートにした後は、ほとんどフェイバーにならない。ニューヨーク時間ではドル買いが勢いづいてきて、私も111.00でロスカットさせられた。大きな材料のない中、結局、早朝のレベルまでドル円は押し戻された。ニューヨーク引け後に出たグーグルの決算もほぼ予想の範囲内であった。
今晩もアメリカ発のミクロ指標やマクロ指標がたくさん出るが、マーケットに影響を与えるものは少ないように見える。市場の関心すでに明日のFOMCに移っており、金融政策の変化が期待されているわけではないが、9月会合に向けての姿勢が読み取れないかを気にしている様子だ。
9月会合といえば、バランスシートの縮小開始が見込まれている。いきなり縮小というわけにもいかないから、今回のFOMCで前触れがあるのではないかという観測だ。もちろん何も出てこなくて、次はジャクソンホールで、ということになるのかもしれない。
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