昨日はアジア時間でややリスク回避の動きが見られてドル円も110円台に沈むなどもしていたが、欧州序盤にかけては徐々に反転して上昇に向かった。今週に入っての欧州株、特にドイツ株の「下げがきつかったのが、いちおうの底値を付けた形となって大幅上昇も演じていたからだ。
私も少しずつのドル円ロングを試みては、ちょっと取れたらすぐに売り払う。これを繰り返していた。週の後半にFOMCやGDP速報値などの大きな材料が控えているので、まだ本格的な出動をする気にはなれないからである。
海外市場では原油高となって、マーケット全体がリスクオンとなった。前日にサウジの石油相が8月から石油の減産を行うと発表したのを好感してのことだ。またミクロ指標である米企業決算も良かったということで、米国株がアップ。為替相場でも円安が進み、ドル円やユーロ円が伸びた。これがさらにリスク許容度を高めることにもつながった。
今日になってドル円は112円台に乗せてきた。昨日からのストレートな上げによる短期筋のショートカバーがメインであることは言うを待たない。買い戻しが一巡すると、また頭が重くなってきているのが証拠だ。一段の高値追いにはファンダメンタルズの裏付けが欲しいといったところだ。
今夜はアメリカのFOMCが控えている。それまでは相場は動きにくいだろう。政策金利に変更はないのが予想されているが、9月のFOMCでのバランスシート縮小の前触れが何か出てくるかだけが注目点である。
仮に声明文の中に縮小の方法に関するフレーズが見られても、その内容がサプライズとなる可能性は低いものとされている。すでに時期や規模に関しては、概略が示されているからである。
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