金曜日のアジア時間では日本株の下押し圧力が異常に強まって、ドル円も104円台の後半という今年の最安値を這いずり回る展開となった。しかし欧州序盤では最近の例にもれず、ドル円はショートカバーが優勢となって105円台まで値を戻してきた。
問題はこの後だ。このまま買っていくべきなのか、絶好の戻しと考えてショートを仕込むべきなのか。トレンドとしては明らかに下向き。だからドル円を売っていくのが正攻法であろう。
その後は何度も104円台に突入するものの、すぐに105円台まで反発してしまう。米国株も大幅に下げた後だけに、やや反発気味でスタートしたのだから、リスクテークもしてみたいというところなのだろう。ニューヨーク時間の午前中は、ドル円は105円ちょうどをはさんで行ったり来たりとなった。
私はつまらないと思って早々に寝たのだが、夜中の3時過ぎからリスク回避は再開したようである。米国株が大きく下げに転じたとともに、ドル円も上値が重くなってきた。またクロス円も総じて戻りがない。
米国株は依然として貿易戦争に不安を感じているらしい。しかし為替相場でのリスクオフは限定的だったといえよう。あまり円高が進まなかったからである。
週明けの今日は早朝に何かの動きがあるかと思ってみていたが、おもしろい動きはなかった。ドル円は安いところから始まったが、東京時間を通じて買い戻しが先行して105円台にも値を戻したりしている。やはり海外市場でのリスクの動向を測らないといけないようだ。
今週はあまり大きなイベントがない。強いて挙げれば明日の証人喚問くらいだが、どうせ爆弾発言は出てこないと思われているので、マーケットを動かすような材料にはなりそうもない。やはりトランプ政権からの要人発言が待たれるところ。今週もそれらの突発事項に一喜一憂することになるだろう。
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