昨日の欧州序盤ではドル円は109円台の後半。もうすぐにでも110円台乗せを実現してもいい状態となっていた。しかし先週から110円ちょうどは何度も止められている。
また心理的な節目でもあるので、ちょっとオファーがたくさん並んでいそうである。それでもドル金利の上昇はだんだんとはっきりしてきているので、後は時間の問題であろうと思われた。
アメリカの経済指標が出る前に、ドル買いは起こった。これは小売売上高が予想よりも良かったとなると、ドル金利の一段高は避けられないとの観測が強かったためである。ドル円は110円台に完全に乗せてきて、ユーロドルも再び1.18台に沈んだ。
私のドル相場の上昇には納得がいったので、ドルロングで攻めることを検討していた。ドル円が110円台乗せはさすがに重かろうという思いもあったので、1.19台割れのユーロドルを狙うことにした。これは1.19台に値を戻してきたら速攻で買い戻すつもり。そのくらいの目先の動きだけをケアしたものだ。
小売売上高は予想通りだったが、米国債に売りが出た。つまり長期金利が上昇してきたわけである。ドル金利の上昇が確認できれば、市場参加者もドル買いに安心感がわく。
ドル円は110.35あたりまで上がってきて、ユーロドルも1.1850を下回ってきた。ユーロドルは今年の最安値が控えていることもあり、そこではさすがにもむだろうという考えから、私はいったんは1.1846で利食いで買い戻した。
ドル金利の上昇が嫌気されて、連騰していた米国株も下落を強いられた。それがリスク回避的にドル円の上値を抑えた格好となったが、依然として金利高を背景にしたドル買い圧力は強いままのようだ。
今晩も大きな経済指標の一つである住宅着工件数が出る。北朝鮮は南北閣僚級会談をいきなりキャンセルしたゆくえも気がかりだし、引き続き中東情勢の悪化についてもマーケットが意識せざるをえない。
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