昨日はアジア時間でのユーロ円の下げが強烈だった。原因はその前日の米朝会談の不透明さの増大だろうが、それはすでにニューヨーク時間で織り込んでしまっている。東京時間で起こったのは材料なしの仲でのポジション調整である。
2月、3月でもリスク回避の流れが終了したと思って、リスクテークのポジションが必要以上に積み上がってしまったのだ。メインは日本人である。それは年初来の水準で比較して、日本株だけ突出して高いのでもわかる。
ポジション調整の時期を待っていたユーロ円に値崩れが起こり、それが現実のリスク回避をも促した。グローベックスセッションでは米国株が大幅安に転じ、あれだけ値動きの乏しい日々が続いた日本株も値崩れ。ユーロ円は129円台に沈んで欧州勢を迎えることとなった。
私としてはポジション調整の余地はまだあると思っていたし、また純粋な下げ余力もあると考えていた。ドル円かユーロ円を売り込んでいこうと思った。ちょうど欧州序盤ではドル円が110円台割れを喫してきたので、ドル円を流れに沿って売ってみることにした。短期的なトレンドフォローだ。
しかしドル円は109.60あたりまでしか下がらなかった。安値圏で張り付いてはいたものの、ニューヨークオープンとともに急激に値を戻してきたので、私もそこで買い戻した。
ポンペイオ長官が米朝会談は予定通りに開かれるだろうという声明を発したので、それがマーケットに安心感を与えたのだろう。米国株も大幅安から脱してきている。
私は寝てしまったが、もう一つの動きとしてはFOMCの議事録である。6月利上げを是認しながらも、利上げペースの早まりを警戒している。それでドル金利の先高観は薄らいで、これまでドル買いに励んできた理由がなくなったことになる。ニューヨーククローズにかけてはドルが売られて引けた。
話が金利のことなので、そう簡単には流れは変わらない。今日の東京市場でもドル売りは続いて、ドル円は昨日の安値をも下回ってきている。ユーロ円も安いので、円の独歩高だ。こうなればドル円は107円台くらいを目指して売っていってもよいのではないだろうか。私もサイドのショート参入を目論んでいる。
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