昨日はアジア時間の早朝に、トランプ大統領が対中関税を引き上げると突然、発表した。これで一気にリスク回避が進んで、グローベックスでは米国株が大きく下げた。それにつられる形で主体性のない日本株も大幅安に。
ドル円は下落圧力にさらされて、110円台を簡単に割り込んで109円台の中盤まで沈んだ。いうまでもなくリスクに弱いクロス円の下げが主導している。欧州時間になってもリスク回避の流れは変わらず。
ユーロ円の下げのせいでユーロドルが1.15台のミドルまで下げてきているというのに、マーケットに緊張感は見られない。ユーロドルの今年の最安値は1.1510だというのに、プライスアクションは実に落ち着いているのである。ユーロ円は126円台の中盤まで下がって、しばらく停滞。
ここ最近はニューヨーク時間では大きく株価の下落が起こっても、終盤にかけて買い戻される。大幅安だけは回避してきているのである。だからニューヨークのコアタイムだけ眺めると、強力なリスクテークが起こっているように思えて仕方がない。
この日もグローベックスセッションでたいへんな大幅安を演じていた米国株だったのだが、どうせまた戻すのではないかという疑念と期待があいまって、ニューヨーク勢の参入を迎えた。私はドル円を109.84でショートにしてまっているところ。
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