昨日のマーケットはリスク回避に傾いた。米英はメモリアルデーの連休明けだったが、様子見気分で始まった。しかしニューヨーク時間で不安材料が出てきた。トランプ大統領が中国との間で合意する段階ではないといったこと。
そしてまた中国側も報復措置としてレアアースの禁輸も視野に入れているというニュースが報じられたことで、不安心理が高まった。米国株がスピードは遅いものの、着実に値を下げてきた。
私も昨日は夜中に目を覚ましていたので、米国株などを見ていた。最初のうちは堅調に見えた。そしてドル円も109.50アッパーをやっていたので、上がらないまでも腰の強い展開だと感じていた。米国株の下げが鮮明になってきてからドル円を売り込んでみたが、10ポイントほどしか取れなかった。
ドル円の109.30あたりが依然として短期的なサポートとなっているようだ。またそれを反映するように、109円台の前半にはビッドが集積しているようだ。若干の株価下落では108円台に突入と言うことはなさそうである。
ニューヨーク終盤までリスク動向はまったく変わらず、米国株はひたすら下押しの形となった。ほとんど安値引け。それを受けての本日の朝からのマーケットでは、株価は下押し。
これはテクニカル的にも順当な反応だ。安値引けすると言うことはまだ売れていないという証拠でもあり、一段安の可能性を示唆しているからだ。それでもドル円の押しは浅い。
今晩は大きな材料はない。したがってマーケットはリスク動向に左右されるだけとなる。トランプ大統領も本国に帰ってきて、そしてツイッターでのつぶやきの濃い目のものを再開するかも知れない。特にダウンサイドリスクの方向には要注意だ。
今朝のリスクオフによって米国株は今月の安値を下回ってきている。1月から3月までの株価の上昇相場の中でたまりにたまったロングポジションの調整も出てきても不思議はないレベルである。ドル円も109円台の前半は攻めにくいかもしれないが、108円台に入ると意外にも値動きは軽くなるのではないだろうか。
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