昨日はマーケットは全般的に小動きであった。特に為替相場ではドル円もユーロドルも1日を通じても20ポイントほどしか動かなかった。米国株も反発したようにも見えるが、上下の値幅はとても小さいものでおさまった。週末の日本の参院選は想定の範囲内の結果に終わったので、マーケットの材料にはならず。
今晩はイギリスの保守党の党首が決まるが、これも波乱はなさそうだ。市場の関心はすでに金融会合に集まっている。来週のFOMCの前には今週の木曜日にECB会合があり、そこからどれだけ緩和スタンスが強調されるかが注目されている。ドラギ総裁はまもなく辞めるので、さらなる緩和への地ならしをするだろうことが予想される。
FOMCの前には日銀の会合もあるが、もうやることがないと考えられているので、リップサービスしか期待されていない。ましてやFOMCの結果を見てからしか判断できないだろうから、日銀への関心はますます薄いものとならざるをえない。
そういうわけで今日のマーケットも小動きと様子見が続くだろう。動くとしたら、ドル金利の相場に変化があったときだ。ドル金利が動かない限りは、ドル相場も動きようがない。過度な利下げ期待の剥落を待ち受けている。
つまりドルの反発を予想している私ではあるが、やはり現状では積極的にドルロングで攻めていくには早すぎるのである。それだけドル売り圧力が強まる局面も出てくるからだ。
ドル円などで押し目があれば拾っておきたいとは思うが、ちょっと上がってきたからといって高いところをつかみにいこうとするのは危険だと感じている。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)