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太田忠
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

パウエル議長の発言でドル買い失速、
何もしない日銀タイトニング姿勢にも映る

2019年10月31日(木)15:08公開 (2019年10月31日(木)15:08更新)
持田有紀子

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 FOMCでは市場のコンセンサス通りに0.25%の利下げとなった。そして内容が気になった次回以降の金利動向だが、パウエル議長の記者会見では打ち止め感を出すというよりも、しばらく停止といった感じの表現となった。

 内容としてはハト派的な印象を与える物となった。それをうけて米国株は一段高。史上最高値をさらに更新してリスクテークが継続する形でニューヨーククローズを迎えた。

 為替相場の反応はいちばんわかりやすい動きだった。利下げの発表と声明文の公表の時点ではドル買いが優勢となって、ドル円は109.25あたりまで上昇し、パウエル議長の会見が進むとともにドルは売り浴びせられた。ユーロドルも同じドルの動きとなった。

 相対的に重要性が低下してしまっていた経済指標では、GDPやADP調査のデータが出た。総じて国内景気の底堅さを示す内容だった。特にGDP統計では企業の設備投資がマイナス転しているのが、個人消費が堅調なことで安心感を与えている。またアップルやフェイスブックの企業決算も出てきたが、概ね利益はアナリスト予想を上回っている。

 今日になって中国の景況指数が出て、それが予想を下回ったのがややリスク回避に向かわせている。ドル円は昨日の安値をも下回ってきており、昨夜の109円台で買い戻しさせられたショート勢のポジションの再構築が始まっているようだ。

 また昼すぎに日銀の金利会合が終わったが、予想通りで何のアクションもなし。金融政策に変更はなかった。海外の金融市場ではでは緩和スタンスをどうするかに関心が集まっているのに、日銀が何もしない分だけタイトニングの姿勢に近いように見えるのも仕方がない。その結果として緩やかではあるが円高の圧力を与えてもいるみたいだ。

 今晩は昨日のFRBの消化具合を確かめにいく一日となろう。とくにドル相場として見る限り、ドルがもっと安くなるのかどうかは大事である。ここからは積極的にドル買いに迎えない以上は、どこかでドル売りしないといけないのだが。

日本時間 15時00分

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