ドル円が110.30を越えてきたことによって、つまり今年の最高値を更新してきたことによって、形の上ではショート勢の負けとなっており、いっせいに買い戻しの動きが強まっている。これは相場というものの性質上、何でも同じことであって、避けられない。
そうした理由もあるので、テクニカル分析は重要視されているのである。しかし実際にテクニカル活用することは困難さも伴う。いくらあらかじめ上サイドのレジスタンスの位置がわかっているからと言っても、そこを抜けた瞬間にロングメークしないといけないからだ。
これは今年において誰も買っていないところを自分が買って行くことを意味する。しかしこれは相場に慣れてしまえば苦痛は少なくなるはずで、逆にブレークとともに突っ込んでいくことを喜びと感じてくるものなのである。
難しいのは、さらに伸びたとき。テクニカルポイントを上抜けしたときは上昇バイアスが強くなるのはわかっているのだが、一服した後で再び上がり始めたようなときだ。この際にはいっそのこと、トレンドフォローだと思って相場に臨むことにする。
そうすれば多少の高値つかみがあったにせいて、そのコストの悪いロングによって大きくケガをすることはなくなる。つまり自分の買った値段を基準にしてタイトストップで臨めということだ。
さてドル円がここ2日間で2円以上も動いて大相場になったような気もするが、それは今年のこれまでの値幅が2円強しかなかったことにもよる。2ヶ月分を2日でやってしまったのだから、そう感じるのも仕方がない。しかし全体を通しても値幅はまだ4円ほどしかない。まだまだ上にも下にも動くだけの余地があると考えて対処した方がようだだろう。
ドル円の次の目標は昨年の高値である112.40あたりになるのは言うまでもない。当面はその手前では逆張りショートで攻めてみて、上抜けしたらド転ロングなのである。
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