木曜日に史上最大の下げ幅を記録した米国株だったが、金曜日には史上最大の上げ幅を演じた。それだけ市場の安定性が欠いているからでもあるが、それを証するかのように日米ともに株価のボラティリティは60%台にまで達している。
実際にそれだけ株価の上下動は激しい。一方的に上がったり下がったりするだけでなく、大きく下げていたものが、いかにも何ごともなかったかのように急上昇して前日比でプラスしたりするのだ。値段が軽いのだとも言える。
この軽さは他の相場にも影響を与えている。為替相場ではドル円が101円台まで突っ込んでいたのに、週の終わりには108円台まで値を戻しているのだ。こうしたマーケットのレベル感のなさは今週も続くであろう。ポンドもひどい。
ポンドドルは先週だけで1000ポイント以上も落ちたのである。BREXITでも米中協議でもほとんど動かなかったのに、ポンド安が目立ってきている。これは果たしてドル高の精だといってよいものかどうか。対照的にユーロドルは、それほども激しくは動いていないのだ。
原因は言うまでもなくコロナウイルスによるものであって、どこまでいけば問題解決になるのかが見えないからである。そうした不安心理いっぱいのなかでも、安全資産の高騰が収まったようにも見える。
パニックの際の逃げ込み先としての米国債も、先週のはじめに0.31%台まで突っ込んだ後は過激な利回り低下も一服している。週の後半に向けては株価がどうなろうと利回りは上昇のほうに向かっており、1.0%台を回復してきている。これをどう評価すべきなのか。
市場のパニックの様相はコモディティの世界にも現れている。ドル金利が低下すると値段が上がりやすいものとされる金や銀が、先週の後半で急落しているのだ。これは米国株の崩れで資産保全のための換金売りが出てきているものとされる。ついでにビットコインも大きく下げてきていて、見る影もない。
今朝がFRBの100ベーシスの電撃利下げがあった。しかし市場にはすでに完全に織り込まれてしまっていただけに、マーケットでポジティブな反応は見られていない。むしろ材料出尽くし感からのリスク回避が起こっており、早朝から米国株は制限値幅いっぱいまで下げきっている。ドル金利の下げだから為替相場ではドルの全面安となっているのは言うまでもない。
今週の注目材料はFOMCと日銀会合であった。すでにFOMCを待てずに2回の電撃利下げをしてしまった後のFRBの対応が見どころだ。また日銀も副作用を承知の上で深掘りできるのかどうか。
しかしそのFOMCも定例の分は中止にされ、日銀会合も今日の午後に開催されることとなったが、出て来たのはETFの拡大だけ。日銀のアクションでも株安の流れは変わることはなく、海外勢の出方も大いに気になるところである。
日本時間 15時00分
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