木曜日に史上最大の下げ幅を記録した米国株だったが、金曜日には史上最大の上げ幅を演じた。それだけ市場の安定性が欠いているからでもあるが、それを証するかのように日米ともに株価のボラティリティは60%台にまで達している。
実際にそれだけ株価の上下動は激しい。一方的に上がったり下がったりするだけでなく、大きく下げていたものが、いかにも何ごともなかったかのように急上昇して前日比でプラスしたりするのだ。値段が軽いのだとも言える。
この軽さは他の相場にも影響を与えている。為替相場ではドル円が101円台まで突っ込んでいたのに、週の終わりには108円台まで値を戻しているのだ。こうしたマーケットのレベル感のなさは今週も続くであろう。ポンドもひどい。
ポンドドルは先週だけで1000ポイント以上も落ちたのである。BREXITでも米中協議でもほとんど動かなかったのに、ポンド安が目立ってきている。これは果たしてドル高の精だといってよいものかどうか。対照的にユーロドルは、それほども激しくは動いていないのだ。
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