昨日は欧州時間まではリスクテークが続いた。グローベックスではナスダック先物が再び1万台に乗せてきており、これでパウエル議長の悲観的な見解も無事に見過ごしにできたという感じだ。 それでもコロナ感染の恐怖は残っていて、北京などの状況が伝えられるとマーケットはリスクテークに歯止めがかかったりもしている。
そうした動きは為替相場でも顕著であって、昨日は欧州序盤ではユーロ円が激しく買われた。これは株高によるリスクオンもあり、ユーロ円はここ最近の下限あたりでステイしていたからでもある。それが急激に流れが変わってクロス円の全面安と変わったのだ。
つまり目先の方向は変化しやすい状況が継続しているのである。経済指標などは相変わらず無視され続けており、良い数字が出てきても悪い数字でも市場の反応は限定的。パウエル議長のスピーチがあったが、これとても先週から3回目となるので、目新しさはない。
ただボルトン前長官の暴露本にはトランプ大統領が習近平主席に選挙支援を依頼したことが出ていると報道されたことで、ニューヨーク後半は米国株にも利食い売りが出た。
ドル円はここ最近のコアレンジの下限である107円ちょうど近辺まで押し込まれ、注目を浴びたまま東京市場を迎えた。東京勢がリスクテークで攻めてくるならば、やはりドル円は広いどころとなる。
買いたい人の意欲がそそられる場面でもある。しかし実際はグローベックスでの米国株は下げ、日本株も下げてきた。ドル円は106円台に滑り落ちて、頭は重い状態が続いている。
また相場の流れはたやすく変わるかもしれないが、今のところはドル円、ユーロ円はショートメークのための戻り売り姿勢で臨むべきなのであろう。ユーロ円も119円台まで沈んできていることだし。何も安いところを突っ込んでいく必要はない。売れなくてもいいという感じで、じっくりと戻し場を待てばよい。
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