ドル円は大きく動かないながらも、107円台は重くなりつつあるのは確か。それでドル円の戻り売りを試みるのだが、そういう地合いだからなかなか相場が戻らない。106円台の後半で売ろうと思って待っていると、ニューヨークオープンまでは何もできなかった。
ECBのエコノミストが復興ファンドに関するPEPP資金は、ばらまきにも使わないし、無制限ではないと発言した。これは先日に盛り上がったのと、ちょうど反対の話しである。それで瞬間的にユーロ売りになった。30ポイントほどユーロドルが下がったが、すぐに元に戻ってしまった。
相変わらず経済指標や要人発言ではマーケットは動かない。IMFが今年の成長見通しを下方修正したが、これとても市場にリスク回避を起こさせるには力不足だった。アメリカが欧州に対してチーズやビールなどの輸入品に関税をかける検討をしていると報道され、これでようやくリスクオフの動きが出てきた。
それとともに米国内での感染者の増加が嫌気された。そろそろ規制解除も考えなおしたほうがいいのではないかという意見も出てきた。ドル円もちょうど106円台の後半まで上がってきていたのだが、第2波ということになると再度のドル買いが巻き起こされるかもしれない。
それが怖くてドル円のショートは断念したのである。その後は107円台に乗せてきたが、ビッドが強く、なかなか下がらない展開となってしまった。かといって、跳ね上がる様子もない。
ドル円は107円台が重たくて、ユーロ円は120円ちょうどがボトムとしてサポートされている。その間にはさまれる格好で、なかなか動きづらい状態が続いている。ユーロ円が119円台に突入してくればドル円を突っ込み売りしていっても構わないのだが、現状ではレンジ相場が続きそうだ。
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