米国株が史上最高値を半年ぶりに更新してきて、マーケットは強気に傾いた。足下でコロナ感染がどのような状況にあるのかは関係ないようだ。上抜けしたという事実でもって、テクニカル的なリスクテークが出てきている。昨日はアジア時間でもリスクオンの流れが継続し、日本株もコロナ来の高値を更新。グローベックスでも米国株は一段高していた。
欧州序盤ではその傾向が強まり、クロス円が反発した。ユーロ円は前日に126円台トライをしたのだが、それが失敗したとあって下がって居たところでの反発だ。次に狙うにしても126円ちょうどに近づくに従って重くなるのが予想される。
それはそのあたりのコストでのロングポジションがしこっていると考えられるからだ。それでもユーロ円は買い上げられ、126円台にタッチするに至った。クロス円が強いので、ドル円も106円台でしっかり。
米中協議の確認作業が行われ、第1弾の合意に基づいた米産品の購入は進んでいることが確認された。それが市場に安心感をもたらし、米国株は終日にわたって堅調さを示した。ユーロ円はやはり126円台近辺での利食い売りに押される形となったが、それでも深押しはせず、依然としてクロス円が堅調だという地合いを変えずにいる。
今晩は材料が少ない。米国株の動き中心の一日となろう。リスクオンが続いているのは、ジャクソンホールでのFRB議長の講演を期待してのことでもある。そもそもあまり新規なことを話さないだろうと思われている。
だが一方では、低金利の継続をギャランティーするような発言でも出てくるのではないかとの期待もある。低金利状態が続くのであれば、現行の高水準の株価は正当化されると見ているのだ。FRBのスタンスが変わらない限りはリスクテークを続行するということなのだろう。
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