金曜日はドル円がゆっくりとではあるが、一方的に下がった。値幅もそれほどでもないが、大陰線を形成した。つまり朝高の後は下がっただけで、そのまま安値引けをしたということ。
ユーロ円も欧州序盤までは上昇傾向をキープしていたのだが、その後は下げに転じた。私は前日にユーロ円のショート攻めでロスを出していたのだが、それでもユーロ円を売ってみたいと思っていたので、ちょうどニューヨーク序盤でショートに振ることができた。そしてなんとか前日のロス分を埋め合わせることはできた。
先週はアメリカの大統領選でバイデン氏が勝利宣言をしたことと、コロナウイルスのワクチン開発が進んだということを材料に、マーケットでは大きくリスクテークが進んだ。米国株は史上最高値を更新し、代表的な指数であるS&P先物は3668ポイントまで跳ね上がった。また日経先物は25900円まで高値をつけた。
また金利的な側面ではECBのラガルド総裁が追加緩和の必要性を主張し、アメリカのパウエル議長も緩和の継続を強調した。いずれもコロナ感染の拡大が続いているからというのを理由に挙げている。
今週の注目点は、株価の伸びはどこまであるのかを見極めることだ。すでにバリュー的にはかなりの買われすぎのレベルでもあるし、大統領選後の一服感も出てきておかしくはない。しかし月末までにはモデルナ社も治験の結果を発表すると言っているので、それに向けての期待ベースのリスクテークが継続するかもしれない。
だから余計に米国株などの一段高があるのかどうかが、マーケット全体の行方を決定しそうなのである。リスクテークが続かなければ、ドル円は簡単に100円割れを目指す展開になるだろう。
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