先週の金曜日はアメリカの感謝祭つづきで、マーケットは連休モードとなっていた。しかるに市場参加者は少ない。しかしクリスマス商戦の始まりでもあり、例年のことではあるが今年も絶好調との見通しも立っていて、市場のムードは明るい。アメリカがお休みの後の中日であったが、株高が継続。アジア時間では日本株も値崩れをまったく見せなかった。
一方でドル相場は年初来の安値水準をやっている。ユーロドルは1.19台まで上がってきており、下がりそうもない。またドル円も103円台にまで突っ込んできているが、大きなパニック感を醸し出してはいない。
もうちょっとドル安が進んでも市場はそれを受け入れるといった格好だ。ドル円は盛り上がりが欠ける状態で、104円台の前半で推移。ユーロドルが強めに動いたので、クロス円の全般が強含む形となった。
週明けの月曜日は早朝からリスクテークが再開。これはこの3週間の間に継続しているパターンに従おうとする動きだ。それはワクチン開発の前進である。ニューヨークオープン前には何がしらの良いニュースが出てくるのではないかとの期待を込めての動きだ。
これによってずいぶんと株価水準も切り上がってきてしまっているから、今からついていこうと考えているプレーヤーにとっては相場に入るのに良いタイミングだと思えるのだろう。
また感染拡大の中で、月曜日は感染者数が少なめに出る。これも実体は調査不足ということに他ならないのだが、それでもそれを信じてリスクテークしてくる人びともいるのではないかと考えてポジションを傾けてくるプレーヤーもいるだろうと信じているのだ。
いままでのところは、ちょっと反動が出てきているようでリスクテークに失敗した感じがある。それでもリスクの有り様は要注意である。それ以外には材料が少ないので、今週は金曜日に雇用統計が出るまでは大きくは動けないだろう。
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