昨日はユーロドルが1.20台に沈む局面もあったが、ユーロの押し目買いの意欲が強いことを確かめただけとなった。ユーロ円の126円割れも買いたい人が多かったようだ。これで安直にユーロ売りで臨むことができなくなった格好となっている。私としてもユーロはロング攻めしていきたい気持ちで、いっぱいだ。
ところで米国株は史上最高値を更新してくる日々が続いている。11月に入ってからの相場の上げ加速の要因は、大統領選が終わったこととワクチン開発の進展である。なかでもナスダック指数はコロナ感染からのリカバリーによって、節目である1万ポイントを超えてきたのは事実である。その後は非常に値が軽い動きが続いている。
テスラ株は年初から6倍にもなっている。時価総額が6倍にもなるのだから、企業形態そのものに劇的な変化があったとしても間違いはないはずである。それだけ電気自動車というものが近い将来の自動車産業をリードすることになると言うことか。
それならばトヨタやGMなどが6分の1になってもおかしくはないはずなのに、テスラ株と一緒になって上がってしまっている。近未来の各家庭ではガソリン車と電気自動車の2台を持つことを想定しているのか。
間尺に合わない相場展開が続いているが、ワクチン期待の相場も間もなく現実が見えてくるのではなかろうか。開発と認可を急いだ割には、実際の配布はかなり遅れそうである。少なくとも東京オリンピックには間に合いそうもない。
こうなってくると昨日のマーケットのように、まだまだ巣ごもり需要は続くとみて、米国株が下がっている中でナスダック指数だけが堅調というような流れが顕著になるのではないだろうか。ともかくもこれまでの過剰なリスクテークの反動が出てくるかも知れないので、ダウンサイドリスクには要注意だ。
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