昨日は米ドルの長期金利の上昇が一服した。とくにニューヨーク時間のランチタイム以降は長期金利の低下傾向が鮮明となってきたので、為替相場ではドル売りの安心感が戻ってきた。元のドル安トレンドに帰ったというのは尚早かもしれないが、それでもドルを買っていく状況ではなくなった。
そもそもドルをどこかで売りたいと思っていた人が多い中で、絶好のドル売り材料を提供したようなものだ。ドル円は103円台に逆戻り、ユーロドルは1.22台まで値を戻してきた。
一方で年明けから波乱含みだった米国株は、その動きが小休止。とても静かな一日となった。バイデン次期大統領が木曜日には新規の景気対策を打ち出すと言っているので、その期待分は価格に織り込んでしまい、ちょっと様子見姿勢に変わったものだろう。
ところでトランプ大統領のツイッターが永久凍結になった。これは発信する内容が暴力を肯定する者だったからだというのが理由のようだが、こうした措置には懸念の声もある。メルケル首相が述べていることも同様である。発信する内容が良いか悪いかは受け取る側の処理の問題であって、媒介する側が勝手にピックアップしてはいけないということだ。これは事実上の検閲行為にあたる。
とくにアメリカのSNS業界は発信力がものすごく大きくて、普通の紙媒体よりもはるかに影響力は巨大である。メディアは第4の権力だなどと言われるが、ツイッターもフェイスブックもそれをしのぐメディアツールである。それが拒否権を持ったら、次に来るのは暗い未来だという意見も多い。
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