昨日もドル円は1日を通じても20ポイントほどしか動かなかった。バイデン政権から景気対策が打ち出されて以降は、次の大きな材料待ちとなっている。ユーロドルもほとんど動かずで、ずっと1.21台にスタックしている。
米国株もスタート時点から軟調に展開していたのだが、やはり引け後のマイクロソフトなどの決算を期待しての買いが集まりだして、ニューヨーククローズに至るまでに値を完全に戻しきっている。S&P先物は場中での史上最高値を更新してきているほどだ。
今夜はアメリカでFOMCがある。しかしFEDのメンバーが明言しているように、2023年の末までは政策金利を動かさないといっているのだから、何らかのアクションをするということは見込まれていない。またにわかに浮上してきているテイパリングの話しも押さえ込むのに躍起になっており、量的緩和の側面からも新しい進展はないだろう。
ただ市場が期待しているのは、それをもう一度、全メンバーの間で再確認してくれということだ。それによって安心感を得たいという思いである。そうでもないと現状のバリューを遙かに超えた株価では、高値警戒感だけが強まるからである。
また一方でミクロ指標としては、時価総額の大きいハイテク大手の決算が続く。テスラやフェイスブック、そしてアップルである。これらはいずれもニューヨーク市場の引け後の発表となるので、その分だけ本日の場中では様子見の姿勢が強まることになる。
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