昨日の金融市場は、NY株式市場が大幅下落し、リスク回避の傾向から円買いが加速した。また、ドル買い・ユーロ売りの流れも継続・加速している。
本日は、「5日のゴトオ日」で「週末金曜日」。
本日の焦点は、『米雇用統計』と『NY株式市場や原油価格の動向』にあり。
「米雇用統計」は言わずと知れた、経済指標で最も大きな注目とインパクトを誇るもの。
「雇用統計」のなかでも一番の注目は「非農業部門雇用者数」と「失業率」。予想とのブレが大きいこともあり、サプライズが起こりやすい指標である事で有名。また、当月の数字と共に前月と前々月分の修正値も発表され、相場を動かす材料となるので注意が必要。
昨日、大幅に下落し、為替相場にも大きく影響した「NY株式市場の動向」には最大限の注意を図りたい。下方向の動きが継続するようであれば、リスク回避の円買いの傾向も継続しそうだ。
また、「原油価格の動向」も引き続き重要な監視対象となる。調整・下落が続けばドル買いの傾向を支援するだろう。
その他、「複数控えるECBやFRBの金融当局者の発言」や「週末のポジション調整」などにも気をつけたい。
本日の注目材料
→米国以外
▼加)失業率&雇用ネット変化
▼欧)トリシェ:ECB総裁◆討論会に参加【ECB関連】
→米国
▼米)雇用統計
今週の為替相場の焦点
・月曜日がNY市場休場で火曜日がNY勢連休明けとなる点
・[8月末消化→9月入り]となる影響
・米国の経済指標
・NY株式市場や原油価格の動向
・各国の政策金利発表での今後の金融政策への思惑
・金融不安に通じる材料への反応
・ドル買いや欧州及び高金利・資源国通貨売りや円買いの動向
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・週末金曜日 | ||||||||
08:50 | 日)第2四半期法人季節設備投資 | × | +0.9% | -4.9% | ||||
19:00 | 独)鉱工業生産 | △ | -0.5% | +0.2% | ||||
20:00 | 加)失業率 | ◎ | 6.2% | 6.1% | ||||
↑・雇用ネット変化 | +1.00万件 | -5.52万件 | ||||||
21:30 | 米)雇用統計:非農業部門雇用者数 | SS | -7.5万人 | -5.1万人 | ||||
↑・失業率 | 5.7% | 5.7% | ||||||
23:00 | 加)Ivey購買部協会指数 | △ | 61.8 | 65.5 | ||||
要人発言予定 | ||||||||
15:50 | 欧)トリシェ:ECB総裁◆討論会に参加【ECB関連】 | |||||||
欧)シュタルク:ECB専務理事◆討論会に参加【ECB関連】 | ||||||||
欧)ビーニ・スマギ:ECB専務理事◆討論会に参加【ECB関連】 | ||||||||
19:30 | 欧)ゴンザレス・パラモ:ECB理事◆講演 | |||||||
28:55 | 米)イエレン:サンフランシスコ連銀総裁★講演【経済関連】 | |||||||
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前営業日の動向 NY株式市場の大幅下落から円買いが加速。一方で、ドル買いやユーロ売りも加速し、クロス円は大幅下落。原油価格は調整・下落が継続し、ドルを支援。 【これまでの大まかな流れと傾向】 →7月第3週のFRB議長の議会証言及びFOMC議事録公表後から株高&ドル高地合いに。 →8月5日のFOMC後にドル買いが加速し、8月7日のトリシェ総裁コメント後にユーロ売りが加速。 ↓ その後、ドル買いヨリで、欧州及び高金利・資源国通貨が売られやすい地合いが継続。 以下のような傾向あり。 原油価格やNY株式市場に影響を受けやすい傾向も継続。 原油価格=[下落・調整継続→ドル買い][反発・上昇→ドル売り] 株式市場=[上昇→ドル買い][下落→ドル売り] そんな中、円だけは軒並み強めに推移し、クロス円は下落傾向。 反転に注意しながらのクロス円でのショート。下落加速に乗りたい。
ドル買い・ユーロ売りが継続。米雇用統計に大きな注目が。週末であることに注意。
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