昨日の金融市場は、原油価格が下げ渋り、NY株式市場が大幅下落から戻したこともあり、ドル買い一服となった。ドル円・クロス円における円高の傾向は継続している。
本日の焦点は、『トリシェ総裁の記者会見』と『明日に米国の雇用統計を控える点』、そして『NY株式市場や原油価格の動向』にあり。
本日は注目材料が目白押し。
英国とユーロ圏の政策金利が発表される他、米国の経済指標が複数予定されている。
「英国の政策金利」は据え置きが濃厚で、「ユーロ圏の政策金利」は据え置きが確実視されている。最大の注目は「トリシェ総裁の記者会見」にあり、今後のECBの姿勢を見極める上で大きな注目が集まる。
米国の経済指標では、「ADP全国雇用者数」と「ISM非製造業景況指数」の注目度が高い。
ただ、本日は「トリシェ総裁のコメント」が焦点となり、明日に「米国の雇用統計」を控える中でどこまで反応するかは未知数。寧ろ、明日の「米雇用統計への思惑」から発生する動きとなりやすいか。
その他、「米国の金融当局者の発言」にも注意したい。米国経済がテーマとなる講演が複数予定されている。
また、当然の如く「NY株式市場や原油価格の動向」は非常に重要な監視対象となり続ける。為替相場がこれらの動向に影響されやすい地合いは続いているため、経済指標よりも注目に値する材料となっている。
本日の注目材料
→米国以外
▼豪)貿易収支
▼英)BOE政策金利発表
▼欧)ECB政策金利発表
▼欧)トリシェECB総裁の記者会見
→米国
▼米)ADP全国雇用者数
▼米)ISM非製造業景況指数
今週の為替相場の焦点
・月曜日がNY市場休場で火曜日がNY勢連休明けとなる点
・[8月末消化→9月入り]となる影響
・米国の経済指標
・NY株式市場や原油価格の動向
・各国の政策金利発表での今後の金融政策への思惑
・金融不安に通じる材料への反応
・ドル買いや欧州及び高金利・資源国通貨売りや円買いの動向
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・BOE政策金利発表 ・ECB政策金利発表 |
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10:30 | 豪)貿易収支 | ◎ | +0.50億 | +4.11億 | ||||
18:00 | 南ア)第2四半期経常収支 | △ | -1720億 | -1947億 | ||||
19:00 | 独)製造業受注 | × | +0.3% | -2.9% | ||||
20:00 | 英)BOE政策金利発表 | ◎ | 5.00% 据置 |
5.00% 据置 |
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20:45 | 欧)ECB政策金利発表 | ◎ | 4.25% 据置 |
4.25% 据置 |
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21:15 | 米)ADP全国雇用者数 | AA | -3.0万人 | +0.9万人 | ||||
21:30 | 米)新規失業保険申請件数 | BB | 42.0万件 | 42.5万件 | ||||
米)第2四半期非農業部門労働生産性 【確報値】 |
BB | +3.5% | +2.2% | |||||
米)第2四半期単位労働費用【確報値】 | ±0.0% | +1.3% | ||||||
23:00 | 米)ISM非製造業景況指数 | AA | 49.5 | 49.5 | ||||
要人発言予定 | ||||||||
21:30 | 欧)トリシェECB総裁◆記者会見【政策金利発表後】 | |||||||
26:40 | 米)フィッシャー:ダラス連銀総裁★講演【経済関連】 | |||||||
27:30 | 米)イエレン:サンフランシスコ連銀総裁★講演【経済関連】 | |||||||
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原油の下げ渋りや一時大きく下落していたNY株式市場が戻したことから、ドル買いも一服。円高は進む。 →7月第3週のFRB議長の議会証言及びFOMC議事録公表後から株高&ドル高地合いに。 →8月5日のFOMC後にドル買いが加速し、8月7日のトリシェ総裁コメント後にユーロ売りが加速。 ↓ その後、ドル買いヨリで、欧州及び高金利・資源国通貨が売られやすい地合いが継続。 以下のような傾向あり。 原油価格やNY株式市場に影響を受けやすい傾向も継続。 原油価格=[下落・調整継続→ドル買い][反発・上昇→ドル売り] 株式市場=[上昇→ドル買い][下落→ドル売り] そんな中、円だけは軒並み強めに推移し、クロス円は下落傾向。 反転に注意しながらのクロス円でのショート狙い。
ドル買い・ユーロ売りが継続。今日のトリシェ総裁の記者会見や明日の雇用統計は反転要因にも成り得る為、注意。
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