昨日は為替相場は小動きだった。ドル円は1日を通じても30ポイントほどしか動かなかった。ユーロドルは貿易収支が出た後に1.19台に乗せたりはしたものの、ニューヨーク時間のコアタイムでは振り落とされている。
昨日のFOMC議事録の公表でわかったことは、依然として金融当局は現在の物価高を一時的なものと考えていること、および雇用を含めた経済の回復までにはまだ時間がかかるという認識でいるということだ。
これによって早期タイトニングの観測は打ち消された格好となったが、これまでは想定の範囲内である。問題は公表された直後の米国債の挙動である。
公表されるまでは内容は従来の方針通りに緩和姿勢の維持を強調したものになるだろうということで長期金利は低下の一途をたどっていた。しかし公表されると、それが反転したのだ。昨日一日に限ったら、米国債は安値引けしてしまっている。これが以降の相場展開にいかに影響をもたらすのか、今後も長期金利の動向は要ウオッチとなる。
ドル金利の行方が不透明さを増してきているので、ドル相場も上がるのか下がるのか見えにくくなってきている。しかるにテクニカル面からのアプローチが重要度を増してくるだろう。というよりも前日の高値や安値といったテクニカルポイントでも当てにしないと、相場を張っていられないということだ。
今しばらくは方向感が見えてこないようなので、想定レンジの端っこでしっかりと逆張りしてポジションを作っておくのが得策かもしれない。いうまでもなくレンジをはみ出したら、即座にポジションカットである。
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