昨日はアジア時間ではリスクオフ。ユーロ円も128円台に入ってきて、ほとんど値を戻すことはなかった。ドル円も109円台の前半にまで攻め込んだが、踏み込んだような下げは見られなかった。私も何回かドル円をショートで参戦してみたのだが、ほとんどワークせず。同値で買い戻すのがやっとで、時間の無駄に終わった。
アメリカの経済指標で注目されたのが、小売売上高だった。しかし事前の予想を大きく下回る結果となった。それでもドル金利が下がることはなく、これを契機にユーロドルもドル円もドル高方向に動き出したのだ。悪材料だっただけに短期的なポジション調整だけかと思って見ていたが、ドル相場の上昇はニューヨーククローズまで続いた。
昨日はドル金利が若干だが上昇した。それをうけて為替相場ではドルが全面高となった。とくに為替の王様であるユーロドルが今年の最安値レベルまで下がってきた。1.17台を割り込みそうなところまでドル高が進んだが、1.16台に突入すればほぼ1年ぶりのこと。これはちょうど大統領選が終わって、コロナワクチンの開発でマーケット全体が大きなリスクテークに傾いたとき以来のことである。
ユーロドルが1.16台に入ってくると、それはワクチンバブル前の水準に戻ったことになる。ユーロ安はユーロ円の下落をも誘う。ユーロ円の高い・安いはリスクに敏感だとされている分だけ、ユーロ円の下げは資本市場での調整をもたらすかもしれない。為替相場ではここ数ヶ月ほどは膠着状態が長く続いてきたので、ユーロドルの下攻めが大相場の入り口になるかもしれない。
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