■アメリカの景気に対して中央銀行も危機感を持っている
米ドル安の流れが止まりません。
現地時間9月21日(火)の米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明文に「景気回復、物価安定を維持するために、必要な追加緩和措置をとる用意はできている」という文言が盛り込まれ、アメリカの景気に対して中央銀行も危機感を持っていることがわかりました。
さらに、金融緩和の可能性についてのコメントもあったため、長期金利(10年物国債の金利)がまた下がり始めたわけです。
米ドル/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
アメリカの10年物長期国債の利回りの推移を見ると、9月下旬から再び低下していることがよくわかります。
■米ドル安の圧力はまだまだ続いてしまいそう
この影響を受けて、為替市場では米ドル安の傾向がさらに鮮明になっています。そのことがいちばんよくわかるのは、ドルインデックスの推移です。
ドルインデックスは、主要通貨に対して米ドルがどういう動きをしているのかを示す指数ですが、これが9月下旬以降、再び下落傾向になっています。
アメリカの10年物長期国債の利回りの推移を見ると、9月下旬から再び低下していることがよくわかります。
■米ドル安の圧力はまだまだ続いてしまいそう
この影響を受けて、為替市場では米ドル安の傾向がさらに鮮明になっています。そのことがいちばんよくわかるのは、ドルインデックスの推移です。
ドルインデックスは、主要通貨に対して米ドルがどういう動きをしているのかを示す指数ですが、これが9月下旬以降、再び下落傾向になっています。
ドルインデックス 週足
(出所:米国FXCM)
このことから、今の金融市場の注目がアメリカの景気動向に集まっていることがよくわかります。これからしばらくの間は、アメリカの経済関連の経済指標をよく見ておく必要があるでしょう。
ただ、現状を見ると、まだまだ景気減速が深刻化する可能性は高そうです。したがって、米ドル安の圧力はまだまだ続いてしまいそうだと感じています。
ドルインデックスで言うと、2009年11月につけた74.17というレベルが視野に入ってきました。そこまで達するかどうかはわかりませんが、そこに近づいていく動きとなってくるのではないでしょうか?
このことから、今の金融市場の注目がアメリカの景気動向に集まっていることがよくわかります。これからしばらくの間は、アメリカの経済関連の経済指標をよく見ておく必要があるでしょう。
ただ、現状を見ると、まだまだ景気減速が深刻化する可能性は高そうです。したがって、米ドル安の圧力はまだまだ続いてしまいそうだと感じています。
ドルインデックスで言うと、2009年11月につけた74.17というレベルが視野に入ってきました。そこまで達するかどうかはわかりませんが、そこに近づいていく動きとなってくるのではないでしょうか?
■クロス円の動きに多少の違いが出てくるワケは?
さて、米ドル相場になってしまうと、どうしても他の通貨ペアは動きが鈍くなってしまいます。クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の動きが鈍いのはそのためだと考えられます。
ただし、それぞれの動きに多少の違いが出てきているのも事実です。
さて、米ドル相場になってしまうと、どうしても他の通貨ペアは動きが鈍くなってしまいます。クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の動きが鈍いのはそのためだと考えられます。
ただし、それぞれの動きに多少の違いが出てきているのも事実です。
ユーロ/円 日足&豪ドル/円 日足
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かなり売られていた反動で、ユーロの巻き返しが激しくなっています。
また、オーストラリアの経済がしっかりしているため、豪ドルはしっかりしています。
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かなり売られていた反動で、ユーロの巻き返しが激しくなっています。
また、オーストラリアの経済がしっかりしているため、豪ドルはしっかりしています。
加ドル/円 日足&英ポンド/円 日足
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一方で、加ドル、英ポンドあたりはパッとしません。
ユーロの上昇はそれまでの反動で、そろそろ限界に達しつつあるような気もしますが、豪ドルは今後もゆっくりではありますが、しっかりした動きとなってくるのではないでしょうか?
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一方で、加ドル、英ポンドあたりはパッとしません。
ユーロの上昇はそれまでの反動で、そろそろ限界に達しつつあるような気もしますが、豪ドルは今後もゆっくりではありますが、しっかりした動きとなってくるのではないでしょうか?
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