昨日は米国株が再び史上最高値を更新した。これは先週の金曜日に日本株が年初来の安値をつけたのとは対照的である。それでも昨日の日本株は大きく上昇しており、今週は復調の兆しが見えるともいえる。先週まではタリバンの首都制圧が話題となって、それを国際社会がどう受け止めるかに主眼があった、
一方で今週になるとタリバン政権への犯行姿勢もアフガン各地で起きだしたようだ。ということはタリバン優勢な状況ではリスク回避、タリバン劣勢な報道が出るとリスクテークになるという図式のようだ。アフガン関連の地政学的リスクの動向も今週のマーケットを支配しそうだ。
株価上昇の原因は米FDAによるファイザー社ワクチンの公式承認があったことになっているが、すでにワクチンは世界中で取り合いの様相を呈しているので、いまさら認められたからといって防疫が進むものとも思えない。
しかしマーケットでのリスク許容度は増大して、リスク性の高いものは何でも値上がりした。ビットコインも5万ドルの大台に乗せてきたし、石油価格も5ドル弱の大幅上昇となっている。とくにユーロ円はほとんど押し目も作らずに1円ほどの上げを演じた。
ドル円も110円台に乗せたりしていたのだが、ニューヨーク時間では総じてドル安が進行。週末のジャクソンホールを意識してか、ドル金利が低下したからだ。ドイツ、イギリス、アメリカのPMI指数はマチマチで、あまり参考にはならなかった。
しかしアフガン関連の報道によるところの「政府軍」とか「武装組織」といったのは、いったいどちら側を指すのであろうか。首都を省察したのはタリバン側だし、元大統領はすでに国外逃亡しているのだから、政府軍というのはタリバン側のはずである。しかし報道の匂わせるところでは、タリバン側がいまだに反乱軍の扱いをされているようである。やはり欧米が正式に承認しないとテロ組織のままの扱いなのであろうか。
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