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西原宏一_メルマガ取材記事
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

祝!初勝利の日本。
耐えるの覚悟で戻り売りでは?

2010年06月15日(火)19:47公開 (2010年06月15日(火)19:47更新)
持田有紀子

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 月曜日のアジア市場ではリスクテークの動きが続き、欧州市場になってもこの流れは引き継がれた。たしかに欧州市場に入ってからのユーロ圏の経済指標が良くて、ユーロ安の恩恵も出つつあるという連想もあったかもしれないが、下がらないから上がるしかないというのがたぶん本当のような気がする。そうなると、ユーロドルも一度は1.23台をみないと収まらないのかもしれないと思いはじめた。

 ユーロドルは売られた後にショートカバーも含めて買い戻されてきても、だいたい400ポイントくらいまでくると、反転してさらに安値をつけにいくという動きを繰り返してきた。私はユーロには基本的にまだベアスタンスなので、このところの安値である1.1875からプラス400ポイントの少し手前となる1.2250にショートにする注文を置いてあった。

 しかし、欧州時間の序盤を見る限りとても分が悪そうな気がしたので、とりあえずこの注文を取り消した。金曜日に1.2150でつくったユーロドルのショートについては、そのままロスカットレベルを1.23ちょうどにして置いて、新たなショートポジションをつくるのは、様子を見ながらトライすることにした。

 米国市場がはじまってもとくにリスク回避へ方向転換するふうではなかった。23時になると、空席の目立つワールドカップの日本戦がはじまった。日本リードで後半を迎えた頃にはユーロドルは1.2270台にまで上ってきていた。そして米国株も前日の高値を更新してきていた。もうダメだと覚悟してサッカー観戦に熱中した。

 損切りはついた。しかし1.23付近までだった。しかし日本代表が後半になってアクティブな攻めに変わったカメルーンに辛くも最後まで1点を守りきった姿で、悔しさも消えてしまった。それどころか勇気づけられて、私は1.2290でユーロドルを売った。ただしこの分は早めに手じまうことにして、1.22ちょうどに利食いを置いた。
 ニューヨークの午後になると大手格付け機関がギリシャを4ノッチ引き下げたり、スペインの銀行が資金調達に困っている話しなどが出てきて、ユーロ買いは勢いがなくなった。それまでとは打って変わって、その後はリスク回避の流れとなっていった。

 しかしようやく昨日出したユーロドルの買い注文がダンになったのは、本日の東京時間の午前中だった。中国は今日もお休み。日本勢は海外のワールドカップでの初勝利の余韻に浸っているのか、リスクテークが続いていた。

 今晩はいろいろ経済イベントがあるが、注目は21時半のエンパイア指数くらいだろう。02時に少しマイナーな住宅の指標もあるが、サプライズがあれば相場が動くきっかけにはなるかもしれない。基本的には本格的なリスクテークでの上昇だとは思っていないので、これらの指標を気にしつつ、米国株にも注意してクロス円を戻り売りするつもりで見ている。


日本時間 19時00分

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