金曜日の夜のアメリカ雇用統計はペイロールがマイナス12万5千人、失業率は9.5%というものだった。3か月連続でペイロールはプラスだったわけだが、今回については国勢調査のために臨時に雇用されている分の減少が見込まれていた。失業率も改善しているわけで、この数字自体であれば良かったと判断された。
ファーストアクションではドル円は88円台乗せまで上昇した。ユーロ円は指標の発表を前にして、つい1時間くらい前までは109円台中盤まで売られる場面もあったのだが、110円台中盤まで一気にアジア時間の高値も抜いてきた。
しかしすぐに流れは反転し、ドル円は87円台前半まで下落。スタート位置であった87円台中盤に収まってきた。よくよく見ると民間部門の雇用については、予想ほど伸びなかったことが懸念となっていったようだ。それに失業率の低下も考えてみれば、メキシコ湾の原油流出による臨時雇用の可能性も高いと思われたのかもしれない。
そしてその後の動きは小動き。なにしろアメリカは独立記念日の3連休前だ。ニューヨークの市場の後半は閑散とし、ポジション調整に終始していた感じだった。短期決戦とは思っていたが、なんとも入りづらい相場つきだった…。
ドル円の時間足などを見ると、6月の後半以降は緩やかではあるが、着実に上値を切り下げる下降トレンドが続いている。本日のアジア市場では先週のリスク回避いっぽうに動いた反動もあるのか、すこしリスク回避の動きも収まっていて、ドル円もクロス円も狭いレンジ終始していた。さらに本日はアメリカが祝日であるため、大きな動きは見込めそうにない。私もお休みモードである。
ただ今のキーポイントは、米ドルでさらなる金利低下がおこるかどうかだ。ここでさらなる金利低下となっていけば、マーケットの不安心理は増大し、株安が進み、為替市場も大きくリスク回避に向かっていくことになり、ドル円、クロス円の下落は避けられなくなるだろう。
しかし今週は明日の豪州をはじめ、ECB(欧州中銀)、BOE(英中銀)の金利会合が予定されている。しかしそこで流れが大きく変わるほどのインパクトは期待できなさそうだし、日本は参議院選挙を前に、すっかり為替に関する当局者の発言などもナリを潜めている。口先も含めた円相場の為替介入の話しが出てくるのも、すべては選挙後ということになるのだろう。
ワールドカップ決勝戦も参院選と同じ今度の日曜日だし、マーケットの大きな動きは翌週以降におあずけなのかもしれない。そうはいってもベアスタンスの私としては、ドル円、クロス円をなるべく引きつけて売るべく待ちの体制でいる。ユーロ円など113円台でもあれば、喜んで売るところなのだが…。
日本時間 19時00分
ワールドカップ決勝戦も参院選と同じ今度の日曜日だし、マーケットの大きな動きは翌週以降におあずけなのかもしれない。そうはいってもベアスタンスの私としては、ドル円、クロス円をなるべく引きつけて売るべく待ちの体制でいる。ユーロ円など113円台でもあれば、喜んで売るところなのだが…。
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