大変である。
いろいろともう大変なのである。
日経平均は7600円台に突入。バブル後最安値を割れそうなところまで来た。ドル/円も3月につけた95円台の安値を割ってきた。
そこで、急遽おなじみの松田哲さんに本日、電話取材したのだが、それをこうして、原稿にまとめようとしている間にも、みるみるドル/円は下がってきている。相場も大変だが、原稿をまとめるのも大変なのである。
米ドル/円 15分足
(新しくなったリアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 15分足)
■下に行くとしか言いようがない!
松田さんはこれまで「外貨崩落」をずっと主張されてきた。ドル/円については、長期的に65円まで行く可能性にも言及されているが(「ドルはどこまで下がるのか? (5)」参照)、今回はごく目先の予想を聞いた。
「下に行くとしか言いようがないですね。3月の安値が95.70~75円程度。ここを割れた95.50~60や95.40ぐらいのところにあった、ごく目先のストップロスオーダーはもうつけました。
だけど、100円より上で買ってまだまだ持っている人もいるでしょう。下がれば下がるほど、こういう人たちが耐えきれなくなって売ってきます。FX会社の強制ロスカットも入ってくるでしょう。下がれば、下がるほど損切らなくてはならないポジションがあぶり出されてくるわけです」
などと書いている間に95円近辺で一時もみあっていたドル/円は94円台にハッキリ落ちてきた——。
■95円より下は80円までテクニカル的なサポートがない!
「今回3月の安値95円台を割れてきましたが、ドル/円の95円台以下というのは、1995年に80円をつけた超円高の時しかありません。だから、テクニカル的に意味のあるポイント、つまり、チャートポイントは80円までないんです。
つまり、テクニカル的には80円が次のサポート。といっても、95円から15円も下のサポートといってもねぇ。となると、テクニカル的な意味はないけれど、切りのいい数字ということで90円が一応、次のメドでしょう」
■下に行くとしか言いようがない!
松田さんはこれまで「外貨崩落」をずっと主張されてきた。ドル/円については、長期的に65円まで行く可能性にも言及されているが(「ドルはどこまで下がるのか? (5)」参照)、今回はごく目先の予想を聞いた。
「下に行くとしか言いようがないですね。3月の安値が95.70~75円程度。ここを割れた95.50~60や95.40ぐらいのところにあった、ごく目先のストップロスオーダーはもうつけました。
だけど、100円より上で買ってまだまだ持っている人もいるでしょう。下がれば下がるほど、こういう人たちが耐えきれなくなって売ってきます。FX会社の強制ロスカットも入ってくるでしょう。下がれば、下がるほど損切らなくてはならないポジションがあぶり出されてくるわけです」
などと書いている間に95円近辺で一時もみあっていたドル/円は94円台にハッキリ落ちてきた——。
■95円より下は80円までテクニカル的なサポートがない!
「今回3月の安値95円台を割れてきましたが、ドル/円の95円台以下というのは、1995年に80円をつけた超円高の時しかありません。だから、テクニカル的に意味のあるポイント、つまり、チャートポイントは80円までないんです。
つまり、テクニカル的には80円が次のサポート。といっても、95円から15円も下のサポートといってもねぇ。となると、テクニカル的な意味はないけれど、切りのいい数字ということで90円が一応、次のメドでしょう」
米ドル/円 月足
今のドル/円はかなりの急落となっているが、そういう場合、急反発(リバウンド)もあり得るのではないか?
「リバウンドはある方が普通の値動きでしょうね。こういう場合は上下動を繰り返すもの。そのうち、段々上値が重くなってきて、下がってくるわけです」
となると、急反発も想定しながら、トレードしなくてはいけない?
「普通の値動きなら反発があるところでしょうが、ホントのことを言うと、僕はもう反発はあまりないと思っているんですよ。今日の朝方、98円まで急反発しましたが、それに続けてみんなが買ってくるというわけではなかったし…」
■安値95円を割れて、売りのシグナルが出たのだから売っていくべき
今日は金曜日。今週はもう終わろうとしている。この後、土日に何か発表される可能性もないとは言えない。今から新規にトレードするのは危険な感じもするが…。今すぐに売ってもいいのだろうか?
「僕は94円台で今すぐ売っていいと思いますよ(筆者注:94円台はこの電話取材をおこなった時点のレート)。3月の安値95円を割れて、『売り』のシグナルが出たのだから、売っていくべき。ただ、リバウンドはないと思っていても、一応想定はしておくべき。リバウンドはあったとしたら98円まででしょう。だから、ストップロスは99円に置くべきです。
今すぐ94円台で売って、もしも、リバウンドしたら97円でもさらに売る。そして、ストップロスオーダーは99円に置いておく」
——とこう書いている間にもドル/円は93円台に落ちてきた。
読者の中には以上の松田さんの話は、売ったところからストップロスまでの値幅が大きいと感じる人もいるかもしれない。けれど、仮にそうやって損切りになったとしても、自分が耐えられるだけの小さなポジション量に止めるべきと松田さんは言う。
——とこう書いている間にもドル/円は92円台を一時つけた。いったい、どこまで行ってしまうのだろう? とか何とか書いて、記事をアップする準備をしている間に91円台、さらに90円台へ——。もうホントのホントに大変なのである。
いったい、どこまで行くんだ~~~!?
(ザイFX!編集部・井口稔)
となると、急反発も想定しながら、トレードしなくてはいけない?
「普通の値動きなら反発があるところでしょうが、ホントのことを言うと、僕はもう反発はあまりないと思っているんですよ。今日の朝方、98円まで急反発しましたが、それに続けてみんなが買ってくるというわけではなかったし…」
■安値95円を割れて、売りのシグナルが出たのだから売っていくべき
今日は金曜日。今週はもう終わろうとしている。この後、土日に何か発表される可能性もないとは言えない。今から新規にトレードするのは危険な感じもするが…。今すぐに売ってもいいのだろうか?
「僕は94円台で今すぐ売っていいと思いますよ(筆者注:94円台はこの電話取材をおこなった時点のレート)。3月の安値95円を割れて、『売り』のシグナルが出たのだから、売っていくべき。ただ、リバウンドはないと思っていても、一応想定はしておくべき。リバウンドはあったとしたら98円まででしょう。だから、ストップロスは99円に置くべきです。
今すぐ94円台で売って、もしも、リバウンドしたら97円でもさらに売る。そして、ストップロスオーダーは99円に置いておく」
——とこう書いている間にもドル/円は93円台に落ちてきた。
読者の中には以上の松田さんの話は、売ったところからストップロスまでの値幅が大きいと感じる人もいるかもしれない。けれど、仮にそうやって損切りになったとしても、自分が耐えられるだけの小さなポジション量に止めるべきと松田さんは言う。
——とこう書いている間にもドル/円は92円台を一時つけた。いったい、どこまで行ってしまうのだろう? とか何とか書いて、記事をアップする準備をしている間に91円台、さらに90円台へ——。もうホントのホントに大変なのである。
いったい、どこまで行くんだ~~~!?
(ザイFX!編集部・井口稔)
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