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ポール・サイ
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

脳天気なのは日本市場だけだった?
今晩の欧米市場が鍵になってくる。

2010年06月01日(火)19:11公開 (2010年06月01日(火)19:11更新)
持田有紀子

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 昨日の東京市場だけ考えてみると、なんだかとっても脳天気な相場だったような気がする。とくに日本株の動きが特徴的だった。英米がお休みとなるため、夜に反対方向に持っていかれる心配がなかったせいなのか、訪日していた温首相が二番底に陥らないために十分な対策という発言でまた大規模な経済対策を連想したのか、よくわからない。

 とにかく買い意欲が強かった。株高局面で上昇しやすいクロス円は全面高、ドル円は90円台後半から91円台ミドルまでジャンプアップし、ユーロドルも1.23台前半を回復していた。

 中国株は不動産税の発表で最後は反落したが、欧州時間でのリスク回避方向への動きは限定的となった。スペインの格下げに関わらず、日本株のリードであまり下げなかったアジア市場の株価にとりあえず安堵していた感じだ。それでもユーロドルは欧州時間の午後になってくると、また1.22台ミドルまで反落する場面もあったが小動き。

 本当の反応は今晩の市場で出てくるだろう。昨日ECB(欧州中銀)はユーロ圏の金融機関が最大でかなりな追加損失を出す可能性を指摘していたが、いつ蒸し返されてくるかわからない。

 有名な経済学者が二番底の可能性が低まったと発言した昨年春あたりから、米国株の反発がはじまった。その彼がまた二番底のリスクについて言及しはじめている。メキシコ湾の原油流出の元を止める作戦は失敗し、8月まで止まらないという見通しだ。米国におけるセンチメントが急速に悪くなっていく可能性もある。

 なんだか昨日のメモリアルデーの式典で、オバマ大統領は声をかき消されるほどの大雨に遭い、車列の一台はパンクするという構図と現状が私には重なって見えてしまう。
 今晩はISM製造業の数字やカナダの金利会合がある。本日グローベックスの米国株は急落して始まりドル円、クロス円も下げたが、相変わらず能天気な東京市場ではその後買い戻され、ドル円は91円ちょうどを挟んだしっかりした動きだった。

 トレンドに逆うことになるとはいえ、私は先週の金曜日からずっとドル円をショート目で見ていた。リスク回避の動きを取りにいくならばユーロ円のほうがふさわしいのだが、ドル円は5月相場の半値付近を抜けていないうえに、じわじわと迫ってくるような外部環境の悪さもある。今日こそはポジションを持っていないとちょっと焦って、動きの少ない東京時間のランチタイムにドル円の91.10でショートポジションを作った。ロスカットは昨日の高値91.60付近の10ポイント上に置いた。

 東京市場の終盤はアゲインストになる時間も結構あったが、欧州市場ではユーロドルがついにこのところの安値1.2140台を切って4年ぶりのレベルとなる.2110台までつけてきた。ドル円もようやく朝方の安値90.89を下回ってきている。このままリスク回避方向に動き、日本市場の能天気が際立つことになるのか、米国オープンが待たれる。


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