やはりトレンドの方向、ドル円やユーロ円でいえば下げの方向で攻めるというのは、大勢に従うことで、多くの参加者も同様のことをやっている。つまりなかなか走り出すことがないのだ。
逆に利食いの玉で引っかかったり、時には反発も見せるなどして、とてもヒヤヒヤものでもある。昨日まで85.00にロスカットレベルを設定していたが、それも徐々に遠くなってきた。昨日は欧州時間の早い段階で、すでにドル円は84円台のローまで攻め込むこととなった。
私はドル円ショートで売り増しもしているので、一刻も早く半分だけでもやめたい。83.80くらいまで差し込んだら、今年の最安値のちょっと手前ということで、そこで買い戻そうかと考えていた。すっかりダウントレンドに目が慣れてきていたため、単なる虫の良い考えだったようだ。アメリカの経済指標はおおむね良いものが並び、資本市場ではブルーになりすぎた分の巻き返しが起こった。
ドル円も値幅こそ大きくないもののカッと上昇した。それでも84.60近辺まで。どうしたものかと思っていたが、少しずつ売りに押されてきたので、ちょっと様子見。83円台に一瞬突入したが、すぐに84円台に戻してきたので、半分クローズして、残りのポジションだけで楽しむことにした。
結局はニューヨークでの戻し高値はこの時の84.59となった。私のドル円ショートのポジションは半分持ったままなので、ストップ注文の置きどころを84.60に下げた。昨日の夜の高値を超えてくるくらいならば、もう一段高あっても不思議はないはずだ。それでもアジア市場ではドル円はなんとか84円台前半に留まっていた。
今晩の注目はやはりADP雇用者数だろう。1万人から2万人くらいの就業数の増加が見込まれている。悪い経済指標が続いている挙句に、昨日の議事録からも明らかなようFRB(米連銀)の見通しも下向きだ。
いまさら遅行指標である雇用が悪かったにしても驚くにはあたらないのだが、ドル円が安値圏を徘徊していた場合は、下値をトライする材料にはなりそうだ。やはり今夜も83円台の後半で利食いをすることにして、新規の安値ゾーンに突入したら売りなおすという方向で考えている。
今日から9月だ。株式市場は9月がいちばん良く下がるという話だ。それにともなってマーケットのリスク回避の傾向が強まることがあっても不思議ではない。米国株が一段安する可能性が高いのだから、日本円の買い圧力も当然のように高まってくる。当局による実弾介入も怖いことは怖いが、一過性のものだと割り切って、向こう1カ月は戻りをしっかりと売りこんでいかねばならないような気がする。
日本時間19時00分
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