日銀による実弾介入は2003年、04年の当時にはやった覆面介入のあとは絶えて久しい。しかし「そろそろなんかやるんじゃないか」といった思惑での為替相場のリアクションはまったく同じだ。
私は中期的にはドル円をベア目で見ている。まわりを取り囲む外部環境を合わせ考えると自然とそうなるのだが、それでも目の前では儲けないといけないので、不用意にショートを張ってもいけない。昨日もアジア時間ではダメだろうと思って、少しロングにして遊んでみたりもしていた。
東京市場では日銀の緊急会合という期待もあって、日本株も小高く推移した。私のドル円ロングもワークして85円台の後半で利食えたりした。しかし根っからのブルではないので、86円とか87円を見ているわけではない。しかるに高値追いは絶対やらないことに決めている。
まただ~とあきれながらも、その後昨日の欧州時間ではドル円が垂れてきた。しかし海外市場でのディップは買わないようにしている。では売りこんでいけばとも思うのだが、さすがに85円の中盤以下で売るのは苦痛が伴うのも想像に難くない。どうせ売るならば、今年の新安値を付けてからでも遅くはないだろうと思ってしまうのだ。テクニカル的に判断するならば、ここはとりあえず絶好の逆張りどころでもあるからだ。
失業保険はとても悪く、ドル円が85円台前半まで沈んできていたところに、フィリー指数が発表された。これがまたびっくりなことに、マイナスであった。ひじょうに悪い結果であった。米国株は今週買われ続けてきただけに、大量の投げ売り。ドル円も85円ちょうどを割れてきた。
ここから攻めるならば、にわかにスケベロングで少量持って、上がればラッキー、下がって今年の最安値を更新したところで倍返しを敢行するしかなさそうだ。売るにしても買うにしても、ジャストここなのだ。私は85.03で買ってみた。ストップ注文は84.65で2倍の売りを置いて寝ることにした。
今晩は何も経済イベントがない。注目は米国株の動向だけになるが、今の欧州株は軟調になっていて、ついにユーロ円は108円台に入ってきた。ちょっと様子が変わって来たかもしれない。私はさっそくユーロ円を109円割れてきたところでユーロ円をショートにして、米国市場のオープンを待っている。
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