先週末はリスクオンで終わったので、今週も週明けからリスクテークが再燃するのかと思われた。日米ともにコロナウイルスの経口治療薬の開発が前進し、生活の正常化が近づいたと思われたからだ。また米議会でつなぎ予算が通過したことも、当面の政府機能の停止を回避したということで、リスクテークの材料になるはずであった。
確かに早朝のマーケットではリスクテークが強まった。グローベックスでのS&P先物が急伸すると同時に、日経先物も29190円まで上昇した。これは金曜日の東京クローズよりは500円高のレベルである。しかしリスクテークはすぐにおさまった。香港市場で恒大集団の株が取引停止になったのだ。
その理由がよくわからないまま、リスク回避が先立った。日経先物はトップから1000円の急落を果たした。中国が国慶節で休みだと思っていたプレーヤーが多かったようで、香港発のニュースにはノーケアになっていた。一つの中国のはずが、香港はやっていたなんて、ということであろう。
しかしそうしたリスク回避の動きが洗面になってきたところで、私もユーロ円のショート攻めで参戦したくなった。ユーロ円は128円台になっていたが、まだまだいきそうである。欧州序盤で売って見たのだが、そこからが良くなかった。欧州株やグローベックスでの米国株も安いには安かったのだが、ちょっと目先の底打ち感が出てきていた。
下げ過ぎていた分の反動もあったのだろう。ユーロ円が129円台までジワジワと戻ってきた。そしてついでにドル円も111円台に戻ってきて、。ユーロドルも1.16台に乗せてきたりしている。両方で上がっているのだから、ユーロ円ショートの身としてはたいへんな精神的な苦痛である。ここまで持ち心地の悪いポジションは久しぶりだ。なので私は速攻で損切りしたのである。
リスク回避の姿勢はニューヨーク時間でさらに強まり、米国株は一段安となって、日経先物も27000円台の中盤まで突っ込んだ。そしてユーロ円も128円台に逆戻り。まったくの徒労となった。
今日のマーケットのテーマも中国に動きだろう。中国が休み中なので、疑心暗鬼が生まれやすい。懲りずに今日もユーロ円はショートで入りたいものだ。
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