昨日は朝方にドル円は94.78付近という昨年の8月以来の高値をつけにいったものの、引き続き欧州各国の金融マーケットはイースターで休場。オマケに中国の清明節まで重なっていたため、ほんとうに静かなものだった。連休明けとなる米国勢が出てくるまでは、動いてもしょうがない。私も夜まではお休みすることにしていた。
アップルのiPad人気が明るいムードを盛りあげて米国市場はスタートした。さらにニューヨーク市場オープン後の経済指標はとても良い内容だった。中古住宅の予約などは、税控除のためという部分があったとはいえ、マイナス予想だったのに大幅にプラス。株高、コモディティ高となった。原油価格などは86ドル台に乗せてきた。また、リスクテークむんむん。ああ、これではクロス円かドル円の売りで構えようと思っていたのに・・・。リスクテークが活発になる時にはクロス円、ドル円は上昇しやすいので怖くて入れない。
当然のようにコモディティ通貨も大いに元気づいた。なかでもドルカナダは1.0050を割り込んでくると、さらに安値更新し、ついにはパリティ(1.00)を割れそうになる寸前までカナダドル高が進んだ。実に2008年7月以来である。
思えば当時、原油価格が140ドル台で、もう止まらないぞ!いよいよ次は200ドルだ!っていうような時だった。確かにここ最近の製造関連の経済指標は良いものは多く、原油価格が戻り高値を更新している。
しかしこれは単に景気がびーんびんに良いという理由だけとは思えない。今はあまり問題にもなっていないが、かなり奥底で、しかし確実に横たわるインフレ懸念でもあるのではないかと、思わず心配してしまう。いつまでも世界中で金融緩和を続けることなどできない。
ともかく昨晩のドル円の戻りは94.58付近までで、その後は94.40台に張り付いてしまった。私は何もしなかったが、朝見てみると94円台ちょうど付近まではついていた。チャートでドル円の時間をチェックしてみた。すると昨日の高値94.78付近から昨晩の高値94.58付近を結んだトレンドラインは下向きになってきていた。仲値決めに向けて私はドル円を94.25でショートにし、ロスカット注文をレジスタンスラインぎりぎりの94.40に置いた。
ところが、かなりじれったい時間が続いた。。。
ドル円は94円台ローで止まり、東京時間のお昼にかけてその位置にステイ。ようやく東京市場の午後になってマーケットが変わり始めた。豪州中銀の利上げの前にして、みんなにもハタと「それにしても、こんなに毎日株高を続いていると、各国の利上げも早まるのではないか?」という懸念が生まれてきたようだ。
リスクテーク相場は両刃の刃なのだ。
ドル円は93円台にダイブ。93.70レベルまで下落したが、欧州株は休み明けのキャッチアップモードで強いため、株価の上昇局面では買われやすいクロス円も切り返してきている。
今晩は経済イベントが少ないが、本日の豪州を皮切りに、今週は各国で中央銀行の金利会合はおこなわれる。要人発言などには注意が必要だ。
またいよいよイギリスが選挙モードに突入する。財政問題が大きな争点になるため、イギリスの選挙がらみで聞こえてくる話しはポンドに影響を与えるだろう。それにまたぞろPIGS問題も蒸し返されつつあり、欧州通貨全体がまた弱含くんでいく可能性もありそうだ。
日本時間 18時20分
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