昨日は中国の利上げの反応を試す一日だった。メルケル首相からは「出口について考えるべき時」などという発言が出てくる一方で、米国市場に入るとFRBが5000億ドルの資産の買入をおこなうという大手アナリスト機関のレポートが注目された。お陰ですっかりまたアメリカの金融緩和への期待による、株高、ドル安相場となった。前日の動きが真逆に巻き戻されてきた。
私は少しだけドル円を81.20でショートにしてみた。ロスカットは朝方の高値となる81.62の少し外側となる45ポイント上にいちおう置いた。しかしドル円は安値更新ものろいので、ターゲットは80.90と先週につけた最安値付近にするつもりのため、81.40を超えてきたら即効で止めようとは思っていた。
ドル円は80円台に入るには入ってきたが。なかなか利食いの注文はダンにならない。そこでポジションをクローズした。しかしその後ユーロドルが1.39台後半にさしかかって来ると、ドル円も80.84まで数ポイント安値を更新した。
本日の東京市場では株高、ドル安という流れが一旦止まったかに見えたので、どうしたものかと思っていたら、急激にドル円が81円台後半まで急騰をはじめた。G20を前に自国通貨安を誘導しているなどと思われたくない時期に、日本政府が介入などできるはずないのだが…。どうやらガイトナー長官が、ドル安もここまでみたいな発言をしていたようだ。
しかしみな条件反射的に「介入?」の文字が浮かび、ドル円は過敏に反応したようだ。前日には一日でも30ポイント程度しか動かなかったドル円だが、一気に3倍近くもドル買い方向に動いた。ただ長くは続かず、すぐにドル円は81円台前半に逆戻りしてしまった。
こんなこともあるのだから、テクニカル的に時間足のレジスタンスとなる81.90近辺にロスカットを置いて、指値でドル円の売り注文を出しておくんだったぁ。思わず取らぬタヌキの皮算用などをしてしまった(笑)。
今晩も経済指標、企業決算と盛り沢山だが、企業決算も今晩が峠である。指標や決算への反応もあまり大きくないだろう。ドル円が朝のいつにない急騰で、ショート勢の短期筋にとってはみな損切らされてしまっている。ショートが軽くなっている分、ドル円は下サイドが攻めやすくなった感がある。米国株は年初来高値をクリアしてくるかもしれないし、ドル円も安値を更新してきたら、是非にもドル円売りに参加しようと思っている。
日本時間 19時15分
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