昨日はドルの長短金利がマタ裂き状態となった。まずはカナダ中銀の金利会合。これで量的緩和の終了を明言し、早期の利上げの必要性についても言及した。これに驚いたかたちで、隣国の米国短期金利も急上昇することとなった。内容自体はそれほども驚くには値しないものだった。すでに世界的に物価高は目をつむれないように成ってきており、サプライチェンの混乱から物資不足にも成っているからだ。
次の手段として金融政策をタイトニングに持って行くという伝統的な手法しか残されていないのが実情なのである。放置しておいて後になって「わかっていたのに何もしなかったではないか」という誹りは役人としては免れたいところだ、米ドル金利も短期金利の世界では来年末までにすでに2回の利上げ、すなわち50ベーシスの利上げ幅を織り込んでしまっている。これがニュートラルな状態であり、そこからさらに先に進んだということになる。
ドル円もこのステージで50ポイントほど急騰して、113円台の後半まで進んだ。私もとりあえずドル円を高値追いしてみたのだが、まったくダメだった。すぐに損切りはしたものの、上がりもしない代わりに、下がりもしなかった。
一方での長期金利。こちらは企業コストの上昇を嫌った米国株の下落が、安全資産の長期債を取得のほうに動いた。それで長期金利は低下したのである。ドル金利のイールドカーブの形状からすれば、激しくフラットニングが進んだことになる。
ブラジル中銀は予想を上回る150ベーシスの利上げを行った。すでに世界的には利上げが急がれる流れとなっているのは確実だ。そうした中でいちばん金融スタンスを変えなさそうなのが、日銀である。その日銀が今日の会合では何も期待はされていなかったが、やはり市場には何のインパクトもなし。
そして今晩はECBの金利会合がある。これだけの世界的な緩和観測の後退局面で 、ECBも態度を変えられるのかどうか。すくなくとも昨日のスイス中銀は金融緩和を維持することの重要性を説いていた。ECBはいつタカ派に変われるのか。ラガルド総裁の記者発表から何かをくみ取りたいが、場合によってはユーロが急伸するケースもありうる。
日本時間 15時30分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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