昨日の欧州市場もランチタイムに向かってくると、10月の中旬以来、ドル円はなかなか到達することができなかった82円台に乗せてきた。緩和期待によるドル売りショートがかなり溜まっているうえ、9月の介入後の上値レジスタンスとなる81.20付近はとっくに突破しているし、こうなってくると、このまま上方向への勢いが続くかもしれない。メルケル首相からは、アメリカの今回の量的緩和について否定的な発言も聞こえてきた。ドルの買い戻しが進んでいくことになるかもしれない。
私は前日までのドル相場に乗り切れずいたことを反省していたので、少しおとなしくして、値動きのウォッチに徹しようと思っていた。しかし注目のひとつだったドル円の82円台突破を見てしまうと、コロっと方針を転換することに!82円台に乗せた後、しばらくドル円をウォッチしていたが底堅く、ずっと大台をキープ。そこでドル円のロング@82.15でつくってみた。ロスカットとしてはやはり、なかなか抜けなかった82円ちょうどとした。
貿易収支や失業保険が発表になった頃には、ドル円は82円のミドルまで上昇してきた。そしてただの一度も82円台を割ってもこない。だが、ユーロドルはアイルランドやポルトガルへの懸念が台頭しているにも関わらず、1.37台ミドルからまったく下がっていかないことが気がかりとなった。こうなるとドル円の上値も抑えられてしまうことにもなってしまうかも?ニューヨーク市場がスタートしても、ドル円は膠着状態が続いていたので、たったの10数ポイント程度だけの利幅だったが、あきらめてポジションをクローズした。
ところが、それからほどなく、緩みがちになってきていたユーロドルが、さらに下向きに歩みを進め、ついに1.37台を割れてきた!ドル円もこれにともなって82円台後半まで駆け上がってきた。しまったぁ~と思っても、後の祭り。フテ寝するしかない。連日の米国債の入札による荷もたれ感もあって、足元のドル金利も上昇しやすくなっていたのだから、もうちょっと我慢していればよかった(涙)。
本日はアメリカがベテランズ・デーの祝日なので、あまり動きは望めないだろう。またG20サミットもアジア時間なので、夜に新たな材料もでにくい状況だ。ユーロドルはテクニカル的には、9月初旬の安値レベルと11月初旬の1.42台後半の高値の38.2付近となる、1.3650が下値のメドとして効いているようだ。もしも1.3650を割れる際には、順張りでついていくつもり。ここを割り込んでくると、ユーロドルは半値となる1.34台ミドルを目指すことになる。
日本時間 19時00分
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