米ドル/円の下落が止まらず、11月27日(金)の東京市場では、朝方に84.82円近辺まで、円高・米ドル安が進んだ!
ただ、午前8時40分頃に84円台にいったん突入した後は急反発。東京時間の午前11時現在では86円00銭近辺まで戻している。
■14年ぶりの安値をつけた米ドル/円相場
前日の11月26日(木)には、1月21日につけた87円10銭を割り込んで、一時は86円29銭まで下落し、年初来安値を更新していた(「米ドル/円の急落が止まらない!86円台に突入し、年初来安値を更新!!」を参照)。
そして、年初来安値をさらに更新し、14年ぶりの安値をつけたのだ。
米ドル/円 5分足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 5分足)
今回の米ドル売りの直接のきっかけは、ドバイ政府系企業の資金繰り悪化の問題だったとみる市場関係者は多いようだ。
ドバイ政府傘下の不動産会社やリゾート開発会社の資金調達が苦しくなっていることが判明したもので、テレビで、ヤシの木の形をした人工島の映像を見た人も多いかと思うが、あの不動産開発を請け負った企業も債務不履行の危機に瀕している。
ちなみに、このニュースは、昨日の東京市場がオープンしている間にも、伝わっていた。
だが、アジアの市場よりも、欧州市場でこのニュースは、より大きくネガティブにとらえられた。欧州の株式市場は大きく急落し、特に金融株は5~10%の下げとなった。
欧州系の金融機関が、ドバイに大きな投資を行っているためで、これを受けて、今朝の東京市場オープンから、リスク回避の米ドル売り・円買いが強まったようだ。
その後は、藤井財務相の「一方的な偏った動きであることは間違いない」、「過度な動きには適切に対応する」との発言をきっかけにして、仲値公示にかけて、米ドル買いが出たこともあり、いったんは86円台まで値を戻している。
一方、サンクスギビングデー(感謝祭)の祝日のため、前日のNY市場は休場だった。目先は、休場明けの北米勢が、日本時間今夜のマーケットで、どのように動くかが注目される!
彼らもリスク回避の姿勢を強めれば、為替相場が大きく動くことも十分に考えられそうだ。
(ザイFX!編集部・小林由二)
今回の米ドル売りの直接のきっかけは、ドバイ政府系企業の資金繰り悪化の問題だったとみる市場関係者は多いようだ。
ドバイ政府傘下の不動産会社やリゾート開発会社の資金調達が苦しくなっていることが判明したもので、テレビで、ヤシの木の形をした人工島の映像を見た人も多いかと思うが、あの不動産開発を請け負った企業も債務不履行の危機に瀕している。
ちなみに、このニュースは、昨日の東京市場がオープンしている間にも、伝わっていた。
だが、アジアの市場よりも、欧州市場でこのニュースは、より大きくネガティブにとらえられた。欧州の株式市場は大きく急落し、特に金融株は5~10%の下げとなった。
欧州系の金融機関が、ドバイに大きな投資を行っているためで、これを受けて、今朝の東京市場オープンから、リスク回避の米ドル売り・円買いが強まったようだ。
その後は、藤井財務相の「一方的な偏った動きであることは間違いない」、「過度な動きには適切に対応する」との発言をきっかけにして、仲値公示にかけて、米ドル買いが出たこともあり、いったんは86円台まで値を戻している。
一方、サンクスギビングデー(感謝祭)の祝日のため、前日のNY市場は休場だった。目先は、休場明けの北米勢が、日本時間今夜のマーケットで、どのように動くかが注目される!
彼らもリスク回避の姿勢を強めれば、為替相場が大きく動くことも十分に考えられそうだ。
(ザイFX!編集部・小林由二)
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