米ドル/円の急落が止まらない！
86円台に突入し、年初来安値を更新!!

 
 米ドル/円が86円台に突入し、ついに年初来安値を更新した！

 これまでの、米ドル/円の年初来安値は、１月21日につけた87円10銭。これを一気にブレイクし、1995年７月以来、14年４カ月ぶりの円高・米ドル安水準となる、86円59銭近辺まで急落した!!

 今週に入って、米ドルは全面安の展開となっていたが、それは対円でも進んでいる。

 前日、11月25日（水）の欧州市場では、米ドル/円は、これまでに何度も跳ね返されていた、節目の88円を割り込んでいた（「米ドル/円が暴落中！ ついに87円台へ!!予断を許さぬ展開に！」を参照）。

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円 ５分足）
 
 本日、11月26日（木）は、米国市場がサンクスギビングデー（感謝祭）で休場のため、市場参加者が、比較的少ない。

 そのような薄商いの中で、多くの米ドル売りが対円でも出たため、ストップロス・オーダー（損切りの米ドル売り/円買いオーダー）を巻き込みながら、一気に86円台半ばまで急落した。

■ＮＹ金は、市場最高値をさらに更新！

 ちなみに、本日は、金（ゴールド）の価格がさらに上昇している。

 海外市場の高値を上抜けて、一時は１オンス＝1194.55ドルまで上昇し、史上最高値をさらに更新していた。

 金価格の上昇は、米ドルの下落の裏返しだ。

 藤井財務相は、為替市場の値動きについて「注視する段階にある」と発言し、一方的な円高/米ドル安をけん制していたが、結局は空振りに！

 市場関係者の一部では、榊原英資・早稲田大学教授（元財務官）が、「ドルは85円まで下落する見通し」と発言したと伝わったことが話題となっているようだ。

（ザイＦＸ！編集部・小林由二）