(「FXデイトレーダーZEROさんに聞く(1) 月平均100万円を稼ぐトレード手法とは?」からつづく)
「取引に厚みがある」とはどういうこと?
為替は原則として土日を除く24時間、年がら年中ノンストップで動いている。いくら専業といっても、24時間ノンストップで相場にはりついていては身が持たない。
では、ZEROさんがトレードするのはどんなときなのか? どうもその1つのポイントは「取引に厚みがある」ことにあるようだ。
「参加者が少ない閑散としたところで、たとえば『サポートラインを割れた』としても、それは何となく割れただけで、ダマシになることが多いんです。誰も見てないわけだから、ダマされちゃうわけですね。
でも、みんなが参加しているときに、みんなが『サポートラインを割れた』と思えば、みんなが売るから下がります。
だから、取引に厚みがあるときにトレードしたほうがいいんですよ」
では、「取引に厚みがある」のはどういうときか? 具体的な時間帯で言うと、ZEROさんがトレードするのは日本時間の15時から夜中の1時まで。最大でも夜中の2時までとのこと。
これはロンドン時間の午前からニューヨーク時間の午前に該当する。欧州勢が動き出し、その後欧州勢が動いていると同時に米国勢も動いている時間帯になる。これならなるほど、取引に厚みのある時間帯と言えそうだ。
「欧州勢がいなくなるニューヨークの午後(日本時間で午前1~2時以降)は基本的にはトレードしません。ただ、6週間に一度あるFOMC(連邦公開市場委員会)は日本時間の午前3時15分に発表ですから、これは起きていてトレードすることもあります」
2つの重要なトレードルール
次にトレードする曜日についてだが…。
ZEROさんの自宅には黒板が置いてあり、そこにはZEROさんが一口馬主となっている競走馬の「今週の出走予定」などが大きく書き込まれている。ちなみに一口馬主となっている競走馬は現在、26頭もいるのだという。
ZEROさんは「今週の出走馬はトレードより大事です!」とキッパリ言い切る。専業トレーダーでありながら、ウマのほうがトレードより大事なのである!? ……と、話が脱線してしまったが、注目したかったのは黒板の中のウマのことではなく、「ルール」のほう。
そこにはZEROさんが自分で決めて、自分に課したとても重要なトレードのルールが2つ書かれているのだ。
1.トレンド相場にのみ参加する!
2.金曜は休む
「1」についてはあとで触れることにして、「2」の「金曜は休む」についてZEROさんに詳しく聞いてみよう。
「魔の金曜日」とは何か?
「金曜は基本的に休みます。これは本を1冊書けるぐらい理由があります。まあ、要は難しいから、勝てないから、休むわけですが…。
マーケットは月曜日から金曜日まで開いていますが、金曜日になると自分も疲れているし、相場に参加しているみんなも疲れているはずなんですよ。自分の集中力は落ちているし、相場自体も積極的に動くというより『ポジション調整』的な動きになりやすい。『取引に厚みがない』とも言えますね。
だから、金曜日はやらないほうがいいんです。ホントに『魔の金曜日』と言っていいぐらい。他のトレーダーからも『週の前半に稼いでも、金曜に全部持って行かれてしまうんです』という相談をよく受けました」
思い当たるフシのある人はいるだろうか? どうも金曜は損してしまうという人は、ZEROさんのように「金曜は休み」とルール化してしまうのも一つの手かもしれない。
ただ、「金曜は休み」といっても、米国雇用統計は別。原則毎月第1金曜日に発表される米国雇用統計は為替の世界の一大イベント。このときばかりはZEROさんも"出動"する。
なお、黒板には書かれていなかったが、月曜日もあまりトレードしないほうがいいそうだ。その理由は…10月1日配信の「なんで動いた? 昨日の相場」でZEROさん自身の口から語られているので、興味のある方はご覧あれ。
月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』の取材時などに「モニターなど1つで十分」と以前は語っていたZEROさんだが、今は3つモニターを使っている。
1時間足と5分足の役割分担は?
3つのモニターのうち、2つはチャート表示用だ。画面を4分割して、1つの画面に4つのチャートを表示させている。
1つのモニターでは、ユーロ/米ドル、米ドル/円のそれぞれ1時間足と5分足を表示している。これは実際に取引することが多い2つの通貨ペアだ。
1時間足と5分足の役割分担はどうなっているのか?
「1時間足でいいパターンになっているかどうかが重要です。1時間足で勝負できるパターンになっていなければトレードしません。
そして、5分足は具体的なエントリーポイントを探すのに使います。5分足では相場のスピードとか勢いを見るんです。1時間足では大ざっぱすぎて、そこまで細かいところは見えませんからね」
また、もう1つのモニターにはユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、ユーロ/円、英ポンド/円の1時間足が表示されている。これは「欧州通貨 VS 米ドル」「欧州通貨 VS 円」という大きな流れを観察するためのものだ。
現在、これらのチャート表示用にはGlobal FXA証券のデモ用の取引ツールを使っているそうだが、「画面が4分割できて見やすければ何でもいい」とZEROさんは話す。
その他にロイターのウェブサイトで、米国、欧州、アジアの主要国株価指数、ブルームバーグのウェブサイトでNYダウ先物のプライスなどもチェックしているとのことだ。
そして、残るもう1つのモニターがメインで使っているものだが、こちらには外為どっとコムのレートボックスとニュースが表示されている。実際にトレードする際は、外為オンラインの取引画面もここに表示させる。
チャートとニュース、どちらが大事?
チャートとニュース、どちらが大事か? と問われれば、ZEROさんは「チャートのほうがはるかに大事」と答える。
「ニュースも見ますが、チャートで買える(売れる)状態になっていなければ、やっぱり買えない(売れない)ですからね。まずチャートありきです」
ということで、チャートが大事なのだが、その話は少しあとにして、まず、ニュースについて聞いてみよう。
「外為どっとコムのニュースでは、『GI24』と『フィスコライブコメント』だけを見ています。ニュースには『ダウ・ジョーンズ』というのもあるんですが、これは更新頻度があまり高くありません」
ちなみに「GI24」とは、ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんが会長を務めるグローバル・インフォが提供している為替ニュースだ(FX会社各社提供の為替ニュースについては「為替ニュースで比べる」を参照)。
「外為どっとコムは動画サイトもすごいですね。今は会員限定のコンテンツになりましたが、この動画サイトは内容がすごく充実しています。動画は毎日見てますよ。
それと、外為どっとコム総研というのがあって、その社長の植野大作さんのレポートなども読んでいます」
ただ、動画やレポートを見たり、読んだりするといっても、それをそのまま鵜呑みにして、トレードするわけではないそうだ。
「そういうものを見るのは、他の人が何を考えているのかを常に把握したいから。マーケット全体で、今みんなが何に注目しているかということが大事なんです。たとえば、『FOMC(連邦公開市場委員会)でこういう発表があったら、みんなはこう動きそう』みたいなことですね」
(取材・文/ザイFX!編集部・井口稔 撮影/和田佳久)
(「FXデイトレーダーZEROさんに聞く(3) レンジ抜けを確実に判断する方法はある?」へつづく)
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※この表は2024年11月5日時点のデータに自動で更新されているため、本記事の公開時の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、外為どっとコムの公式サイトなどで確認してください |
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