気の運もリスクテークの流れが続いた。とくにニューヨークオープン前にファイザー社が3回のワクチン接種で変異株を中和できるだろうと報告したので、それで欧州株やグローベックスでの米国株は急伸した。ドル円が50ポイントほども伸びて、前日の高値を超えてきた。それでこのまま114円台にも行ってしまうだろうと思ったので、私も113.77で買ってみた。
しかしニューヨーク時間のコアタイムになると、それほども株価上昇は見られなかった。すでに今週に入って相当の上げ幅を実現しているし、そろそろ利食いも出てきそうな頃合いでもある。ドル円も113.95あたりまでしか伸びず、114円台には乗せなかった。そこで私も日付の変わる前にポジションをクローズすることにした。
昨日はカナダ中銀が金利会合で利上げをしなかった。理由の一つには新種株に対する警戒もあったようだ。その一方でブラジル中銀は予想通りとは言え、150ベーシスポイントの利上げをした。アメリカを挟んで北と南。これが別のことをやっている。
来週にFOMCを控えて注目が集まっている中で、間接的にカナダやブラジルがどうするのかと関心を集めたが、あまり参考にはならなかった。カナダもタカ派アクションを示せば、もっとすっきりするところだったのに。
ところでアメリカに引き続き、オーストラリアも北京オリンピックでの外交的ボイコットを表明した。そもそも「外交的」というのが逃げを打っているようで、非難を恐れたポリティカルコレクトネスのようなものだとも思える。
確かにオリンピックの開会式などに招かれて、そのまま首脳会談などを行うのが最近の潮流のようになってきてはいる。そして4年前の平昌オリンピックでは米朝会談につながったなど、その外交的効果はめざましいとも言える。
しかし本来ならばオリンピックと政治は別物ではなかったのかとも思う。それは1980年のモスクワ五輪の時にさんざん議論したはずである。それなのにいつのまにか外交の場となっている。むしろ外交を中心に据えるためにオリンピックをやっているようにも見える。
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