今晩はFOMCである。すでにテイパリングの加速は想定済みのこととなっており、6月までに終了させるところを3月までに終了させることになろう。テイパリングを早期終了させるのは、利上げ時期を早める可能性を高めたいからである。
すでに市場では6月から年末までに3回分の利上げが織り込まれており、今となっては3月にも利上げがあるのかどうかに関心が集まっている。そのためのフリーハンドを持つためにも、テイパリングは早々に終わらせないといけないのだ。
来年の利上げの回数をうらないためにも、パウエル議長の会見は重要となる。前回のFOMCまでは「インフレは一時的」という姿勢を崩さなかったからだ。それを放棄した現段階としては、何を根拠にしてそうなったのかを説明する必要がある。
まさか議長に再任されたときにバイデン大統領から「インフレを何とかしてくれよ」と頼まれたからという理由は出てこないだろう。どの指標に注目した結果なのか、態度の豹変には十分な説明が必要だ。根拠がわかれば、今後のマーケットもそれを注視せざるをえなくなる。
とりあえず我々アジア勢は翌朝の結果がで終わってからの、市場の反応を見てから動き出してもいいのではないか。無理して夜中に起きていて、混乱もするであろう相場の中に踏み込んでいく必要はないものと思われる。
それで十分にドルが高くなっていたにしても、材料が材料であるだけにそこから買い進めていっても十分間に合うのではないかとも思う。ドル金利の動きなどもしっかりと確かめてから動き出したいものだ。また本当の材料の消化にはもう一日を要するかもしれない。それほど大きなイベントなのだ。
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