(「吉田恒さんに聞く(4) ~00年のユーロと08年のドルはソックリだ!~」からつづく)
00年と今年のユーロ/ドルが「逆」で「同じ」展開になり、1.65を超えていくとみる吉田恒さん。では、ユーロ/ドルがそうなったとしたら、その時、ドル/円はどうなるのだろうか?
「まず、ユーロ/ドルのドル安が先行。”中休み”で小動きだったドル/円もそれに引っ張られる形で100円を割っていき、『大統領選前で協調介入もできないだろう』と叫ばれるようになって、ドル大暴落となり、その中でついに3月の安値95円を割れていく…こういうシナリオの可能性が一番高いと考えています。
こうなったならば、その時、ユーロ/ドルは1.65~1.7という水準でしょう、そうなると、いよいよ協調介入があるんじゃないかと思っています」
■今年の焦点は米国が8年ぶりに為替介入をやるかどうか
協調介入。最近、あまり聞かない言葉だ。そもそも、アメリカには為替介入をやるイメージがないのだが…。本当にアメリカが為替介入することなどあるのだろうか?
下の表は日米の為替介入を比較したものだが、日本と比べてアメリカはほとんどやっていない。
「アメリカは01年以降、為替介入をずっとやっていません。これを8年ぶりにやるかどうかが今年の焦点。僕はやるんじゃないかと思っています」
アメリカはブッシュ政権になってから、為替介入をずっとやってないわけですが、自国が介入しないだけでなく、他国の介入に対しても、すごく文句をつけてきたんですよ。それが本当の介入でなく、口先介入の場合でもです。
日本の福田総理も口先介入を強く批判されました。『為替相場は市場が決めるものであって、それにゴチャゴチャ口を挟むのは良くない』とね。
ところがその米国が、先ほども言いましたが、この6月以降、ブッシュを筆頭に『強いドルを信じる』とか『介入もあるよ』とか言い出してるじゃないですか」
■政策変更で口先介入の先に本物の為替介入もあり得る
「あれだけ他国を批判していた国が自分の国でもガツガツこういうことを言い出すのは、すなわち『政策が変わった』ということです。だから、僕は口先介入の先に本物の為替介入も十分あり得ると考えています。
そして、その協調介入をキッカケとして、対ユーロでドルが大底を打って反転する可能性が出てくると考えています」
確かにそうなってくれば、00年のユーロ/ドルと「逆」で「同じ」展開だ。
日本の福田総理も口先介入を強く批判されました。『為替相場は市場が決めるものであって、それにゴチャゴチャ口を挟むのは良くない』とね。
ところがその米国が、先ほども言いましたが、この6月以降、ブッシュを筆頭に『強いドルを信じる』とか『介入もあるよ』とか言い出してるじゃないですか」
■政策変更で口先介入の先に本物の為替介入もあり得る
「あれだけ他国を批判していた国が自分の国でもガツガツこういうことを言い出すのは、すなわち『政策が変わった』ということです。だから、僕は口先介入の先に本物の為替介入も十分あり得ると考えています。
そして、その協調介入をキッカケとして、対ユーロでドルが大底を打って反転する可能性が出てくると考えています」
確かにそうなってくれば、00年のユーロ/ドルと「逆」で「同じ」展開だ。
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