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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

浮上した2つの「異変」は何を示唆する?
米ドル安トレンドの終えんは、やはり近い!

2009年10月16日(金)18:39公開 (2009年10月16日(金)18:39更新)
陳満咲杜

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 まず、10月15日(木)の英ポンドの急騰の原因が何かを考えよう。英ポンドはこの日、対ドルで338ポイント、対円で563ポイント、対ユーロで189ポイントの値幅で上昇した。

 英国の経済データの改善によって、英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)が、近々量的緩和策を打ち切るといった観測が背景にあるようだが、直接の原因ではなかろう。

相場における急速な値動きは、往々にして内部構造にある。また、バランスの崩れに起因するものが多いので、今回もそこから探ることにしよう。

■記録的に膨らんだ英ポンド・ショートが原因だった!

 まず、IMM先物マーケットを見ると、案の定、先週(10月5~9日)までの英ポンドのネットポジションは、6万2000枚超の英ポンド・ショートとなっていた。

 これは、リーマン・ショック前のレベルを超えて、記録的な水準まで膨らんでいる
IMMの「英ポンド」のポジション動向
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

 次に、個人投資家のポジション動向を示すセンチメント指数を見てみよう。

 すると、10月15日(木)まで、同指数はマイナス1.5前後を示しており、こちらも、ショートポジションが膨らんでいる状況と言える。

 ちなみに、センチメント指数の数字のマイナスは、ネットポジションの売り超を示していて、この数字が大きければ大きいほど、ポジションの数が多いことを意味している。

 そして、ショートポジションは膨らめば膨らむほど、将来の買い戻しの圧力が強いことを示唆している

 そうすると、英ポンドの急騰の原因が明白になってくる。

 「順張り」の「プロ」も、「逆張り」の「アマチュア」も、英ポンド売りを仕掛けているため、些細な材料が出ただけで、買い戻しが次なる買い戻しを招き、損切りが次なる損切りオーダーを行使させ、大きく膨らんだショートポジションと比例して、英ポンドは急激に、上昇幅を拡大させたのだ

■やはり、米ドル安トレンドの終えんは近い!

 英ポンドの急伸によって、筆者はむしろ、米ドル安トレンドの終えんが近いという持論が正しかったと確信している。

 なぜなら、市場参加者の多くが、英ポンドのショートポジションを積み上げていたと同時に、ユーロ、豪ドル、円、加ドルなどのロングポジションを、リーマン・ショック前を上回る水準まで積み上げていると推測されるからだ。

 10月15日(木)に見られた英ポンドのような状況が、これから他の通貨でも見られるだろう。

マーケットにおける偏った内部構造とそのバランスは、必ず修正に向かう。英ポンドはショートポジションが過大に積み上がっていたが、これとは異なって、ロングポジションが過大に積み上がっている他の主要外貨は、上昇ではなく下落に転じる可能性が高い。

 ちなみに、このような推測は、少なくとも円に関しては現実化しつつある。

 先々週(9月28日~10月2日)まで、円はネットポジションで4万5000枚の買い超となっていた。しかし、買い超がこれ以上膨らむ気配は乏しく、これを受けて、米ドル/円は91円近辺まで上昇してきている。

 このような傾向は、これから他の通貨ペアでも見られるだろう。

(2009年10月16日 東京時間14:30記述)
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