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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル安の流れは変わらず、一時的な切り返しがあって
もトレンドの修正はないと見る!ユーロ/米ドルや英
ポンド/米ドルに高値更新の可能性、米ドル/円の下値は?

2025年06月13日(金)18:00公開 (2025年06月13日(金)18:00更新)
陳満咲杜

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米ドル安は新たな段階に入っており、これから一段と安値をトライしていく公算が高い

 米CPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)のリリースを受けて米ドル売りが再開されたが、今朝(6月13日)イスラエルによるイラン攻撃を受けて波乱してきた。ドルインデックスはいったん97.18まで下落していたものの、下げ止まりの様子を見せている

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 「有事の米ドル買い」云々も聞こえてきたが、恐らく今回は当てはまらない。トランプ氏による中東斡旋が完全に失敗したわけで、遠くの戦争とはいえ、米国株は買われても米ドル自体は買われにくいかと思う。

 米ドル離れは今に始まったものではない。2025年年初来、一貫して大きく下落してきた分、米ドル安の進行は避けられない

 忘れてはいけないのが、去年(2024年)9月後半から今年(2025年)1月前半まで、いわゆる「トランプ・トレード」の流行りで米ドルはいったん大きく買われていた。その分の解消もあって、逆となる今の米ドル安の流れが、必ずしも過激であるとは言い切れない。

 したがって、米ドル安の流れは変わらず、これから材料次第、あるいは思惑次第で、米ドルの一時切り返しもあり得るが、トレンドの修正はなかろう。米ドル安は新たな段階に入っており、これから一段と安値をトライしていく公算が高い。

ユーロ/米ドルは、近々1.2ドルの節目前後の高値をトライしていくだろう

 ユーロ/米ドルは、近々(と言ってもいつかは断定できない)1.2ドルの節目前後の高値をトライしていくだろう。

 2022年9月安値から2023年7月高値までの値幅(≒1742pips)を、2025年2月安値の1.0146ドルに足せば、1.1888ドルというターゲットを得られるから、1.2ドルは心理的大台に近い。

ユーロ/米ドル 週足
ユーロ/米ドル 週足チャート

(出所:TradingView

 実際、今年(2025年)2月安値が付けられた時、ウォール街のコンセンサスとしてユーロのパリティ(1ユーロ=1米ドル)が想定されたから、その反動で、今回はより大きい値幅を形成してく可能性が大きい。ゆえに、1.2ドルの心理的大台の打診は、ハードルの高いターゲットではないとみる。

 プライスアクションの視点では、決定打となったのは昨日(6月12日)いったん高値を更新したことだとみる。

 週足チャートを見ればわかるように、4月第3週にていったん高値更新したものの、その週のうちに反落し、5月12日(月)までの反落をもたらした。同週の「スパイクハイ」の陰線は、レジスタンスゾーンを強く示していだだけに、昨日(6月12日)のいったん高値更新を軽視すべきではない

ユーロ/米ドル 週足
ユーロ/米ドル 週足チャート

(出所:TradingView

 換言すれば、いったん頭打ちを強く示唆していたプライスアクションのサインがあったからこそ、また同サインの否定(すなわち高値更新)があったからこそ、強気変動が本物であることが再度証明され、またこれから加速していく可能性が大きい。

 材料次第のスピード調整があっても許容範囲内なら、徹底的な押し目買いを実行していきたい。

円は米ドルの受け皿としては主要外貨に比べ遅れており、ユーロ/円はいったんレンジを打破してもおかしくない

 一方、米ドル/円は週足において、大きな「三尊天井」のフォーメーションを形成しつつも、未だにその「谷」のソーンに接近していない

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足チャート

(出所:TradingView

 理由はともあれ、米ドル全面安の局面において、円は受け皿として買われているものの、ユーロなど主要外貨に比べ、大分遅れていることが示唆されている。

 となると、大きなレンジを形成してきたユーロ/円は、目先再度その上限をトライしており、これから上に定着できないとしても、いったんレンジの打破があってもおかしくないと思う。

ユーロ/円 週足
ユーロ/円 週足チャート

(出所:TradingView

 米ドル安の受け皿としてユーロがこれからも大きく買われていくとの前提では、対円の強気変動も想定より長引く可能性を覚悟しておきたい

英ポンド/米ドルは想定より動きが出ていないが、ロングスタンスでフォローしたい

 前回(6月6日)のコラムにて指摘したように、英ポンド/米ドルの日足におけるオシレーター系指標が強気になりきれていないから、英ポンドは想定よりモメンタムが出ていない

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米雇用統計で波乱があったとしても米ドル安のトレンドは利下げ観測を背景に変わらない! 米ドル安は既定路線とみて問題ないが、次のブレイクまで慎重な対応を心がけて(2025年6月6日、陳満咲杜)

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 目先の反落をその一環とみるが、過大解釈も避けたい。言ってみれば、英ポンドもいったん高値更新していたから、米ドル安の流れが変わらないなら、速度調整があっても高値圏での推移を維持でき、これから上昇余地を大きく拡大するだろう

 ある意味では、今のような「過熱感なし」の上昇のほうがより「健全な」上昇トレンドを形成していくから、ロングスタンスでもってフォローしたい

 その分、英ポンド/円の日足で、今年(2025年)5月高値から数えて「トリプル・トップ」を形成しているように見えるが、ここからもう高値打診なしといった断定はなお時期尚早だと思う。

英ポンド/円 日足
英ポンド/円 日足チャート

(出所:TradingView

 換言すれば、米ドル全面安でも円が比例して強くならない可能性を、なお強く意識しておきたいから、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)に対する売り戦略が、すぐに適用できるとは限らない。市況はいかに。

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