昨晩は経済イベントもなく、米国株の動きくらいしか材料がなかった。米国株が下がるような動きとなれば、クロス円主導でのドル安も期待できるので、イベント薄のなかでもショートポジションを作ろうという意欲も沸いてくるので、とりあえず米国オープンを待ってみたが、拍子抜けしてしまうほど、米国株も下がらなかった。
リスクテークの方向に敏感なクロス円も堅調ではあったが、欧州序盤の高値を抜くような勢いもまったく見られなかった。もう動きはないだろうと、相場を見るのを止めた。朝見ても、ニューヨーク市場でのドル円は20ポイント程度、ユーロ円もたったの30ポイント程度の動きしかなかった。
最近はFRBの要人からもデフレに陥ることを気にする発言が聞こえてくる。今晩のFOMCでは金利は変更なしが既定路線と思われているが、さらに追加でなにかしらの緩和策が出てくるのかどうかに注目が集まっている。MBSの買い支えやターム物資金の供給などをおこなうのではないかという憶測が出ているのだ。本来ならば今頃は出口戦略として、金融危機後にFRBが抱え込んだそうした債券などをどうやって削減するかを考えているはずの時期だったのに・・・。
たとえFOMCの結果を歓迎してリスクテーク方向に動き、リスクに敏感なドル円、クロス円が上がっても、垂れてくるのも時間の問題にように思えてしまう。そうであれば戻り売りのチャンスでもあるはずだ。今週に入ってからここまでのところ、ユーロ円は113円台後半までの戻しがやっという感じだし、ドル円も86円台にはまったくステイできていない。FOMC後にドル円の86円台乗せ、ユーロ円の113円台後半などがあれば是非売ってみたい。
ただしあとは高値に張り付いている米国株の動きがポイントになってくるはずだ。相変わらずの高値圏での粘っこさを発揮するようであれば、みなもドル売りで見ている人も多い分、さっさと止めて出なおしをはからねばならない。また失望の結果となって株安方向に動いていくのであれば、迷わずに売り込んでいくつもりでいる。
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