昨日はドル金利が急激に上昇した。もちろんFEDメンバーの発言などにもよるところがあるが、ISMの景況指数が予想を上回ったことが大きい。なかでも価格指数の部分が近い将来のインフレ増進を匂わせるものだったのだ。
インフレ撃退のためと成ると、短期金利は6月、7月の50ベーシスポイントの連続利上げだけでは間に合わない。8月にも追加で緊急利上げしても、まだ遅いくらいである、ましてや9月の利上げ見送りなど論外である。
短期金利が露骨に上昇して、10年ものの利回りも3%の大台に近づいた。これをうけて米国株はダウンターンし、ドル相場は全面高に向かった。ドル円が130円台に乗せてきたのと比べると、ユーロドルの1.06台というのは物足りない感じがする。
私は欧州時間から1.07台でショートを作っていたので、利食いすることはできた。しかし心情的にはあまり取れていない思いが強い。思い入れとしては1.05台の前半くらいまで下がってもおかしくはないような気がするのだが。また売り直せばいいやと思いながらも、これで下がらなかったら今度は暴騰でもするのではないかとの恐れもある。
ちなみにカナダ中銀が50ベーシスの利上げを行ったが、今後も引き続きどんどん利上げする必要性を説いている。いよいよ外堀が徐々に埋まりつつある。しかもユーロの7月利上げも現実味を帯びてきた今となっては、FRBも9月見送りは許されないだろう。
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