金曜日は注目のPPIが出たが、本体もコア部分もともに事前の予想を大きく上回った。しかしマーケットの反応は限定的であり、ドル円もその前後では1円ほどしか動いていない。
ユーロドルに至っては大台は一度も変わっていない。もちろんFOMC会合を見極めたいからというのが最大の理由だが、先々を織り込むのがマーケットである。来年のFOMCでの動向も意識した動きもあってもいいのではないかとも思われる。
今週はFOMCを中心に経済イベントが相次ぐ。FOMC前にはCPIも出るが、これはFOMC直前のことではあり、マーケットのムードに変化は与える可能性はあるが、いかんせん直前なので金融政策やFFEDメンバーの見方に変更は与えないだろう。
FOMCが終わった後に、景況指数の発表が続々とつづく。この景況感が想定されたほど下がっていない可能性が高い。来年の景気腰折れを主張しているのはマーケットの現場のプレーヤーではなく、アナリストなどの学者系である。雇用も悪くならず、景況感も良いとなると、来年の利下げ観測も急速に萎んでくるのではないだろうか。
米国株は上下ともにやった感じだが、総じて小動き。もう今週は水曜日まで動くに動けないのかもしれない。今週のFOMCまでが通過してしまうと、もう今年の大きなイベントはすべて終了する。市場参加者も減少していき、マーケットは薄くはなるが、だんだんと動きは鈍くなってくるだろう。
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