昨日も小動きとなった。日銀の決定以降は攻めるべき方向感はわかったが、その調整が怖くて容易にドルの安値攻めはできないような感じである。ドル円もユーロドルも前日とほぼ同じところとなった。ドルは逆張りで戻り売りのスタンスでいいのだろうが、それも注意を払いながらのポジショニングとなる。
火曜日の日銀会合で事実上の利上げ容認。それで日経平均は急落した。円相場も先高感が出てきているので、油種企業を中心に大きく売られた。当日に1000円近く落ちて、その後は戻りが鈍い。これは予想外であったこともあるが、それゆえに多大なマージンコールが発生したからだ。日経先物だけに限らず日経関連のCFDなどといった証拠金取引のものにも大きく出たようだ。
追い証がかかると2営業日以内に追加で証拠金を振り込むか、シコっているポジションを反対売買してクローズしないといけない。その2営業日後というのが昨日のセッションだったわけだが、やはり逃げのオファーがたくさん出ているせいで、日経平均の戻りは鈍かった。
そして3日目の今日の朝は、追い証に応じなかった人びとの強制ポジションカットとなる。だから朝一で証券会社から成り行きで日経先物の売りが大量に出ることが予想された。それもあってナイトセッションでは日経先物は25900円まで差し込んで、そして今日の午前中でも安値件を這い回っている。追い証での手じまいが一巡した後は、いつもの通り、需給は改善されて反発する余地もあるのだが。
今晩はPCEコアのデフレーターが出るが、FEDがウオッチしているという割にはマーケットの注目度は薄い。またすでにクリスマス休暇モードに入っているため、データには反応仕切れないものと思われる。
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